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          人権問題・正義と平和委員会担当者合同委員会報告
                           管区人権問題担当者 バルナバ 鈴木 慰

 2004年2月13・14日の二日間、人権問題と正義と平和委員会の合同担当者会議が持たれ、人権担当者はほとんど出席した。

 まず各教区の実情が報告された。正義と平和委員と協力しながら展開している教区。教区が広域であるため取り組みは難しい。人が集まりにくい状況で、個人的な形で人権・平和の運動と関わりを持っている担当者。また、組織的に教区として活動を始めている教区。教区全体としての働きは難しいが、大きな都市での取り組みに集中している教区。どの報告も広がりを持てないことのつらさを言葉の端々ににじませていた。具体的課題が見えず途方にくれていることもあわせて報告された。が、聖公会総会中の部落差別発言を機に管区に人権担当が置かれ、日本聖公会の課題の重要な柱と位置づけられている意味を覚えて、各担当者には自覚と責任を持って関わっていただきたい旨、また各教区、ことに教区主教からの担当者への配慮をお願いしたい旨管区人権担当から要望が出された。

 人権についての働きの展開が広がりを持つのが難しいのは今回のみの問題でない。正義と平和委員との協力、近隣教区との合同プログラム、他教派の教会との連帯、等の展開も考えられるとの意見。出来る所での取り組みが、取り組みの困難な教区への力づけになるといった意見も出た。また、人権問題は幅広い領域を持ち、人権が侵害されている人々への取り組みを考える必要も提案された。

 これらの協議をしながら、この会に出されたアンケートの集計にしても、各種報告にしてもどのペーパーも、文字を読める人のみを想定しており、内容を広く伝えようとするとき、点字のペーパーがなぜないのかとの指摘がなされた。この会を招集した人権担当の大きな責任である。人と人との交流を考えるとき、人々の間を取り持つ手段について十分な配慮をしていないことは、人権担当者の感性の薄さを示している。深い反省が迫られた。今回の報告から点字の報告を出すことになった。今後この会合に於けるペーパーには点字をつける件と、連絡を取り合えるメーリングリストの作成を確認した。

 また、管区人権担当から、1月から管区人権担当が三人になったこと、今年の神学院卒業生へ人権研修を持つこと、一昨年まで部落差別問題委員会で持続的に取り組まれた「解放セミナー」を、中部教区で引き受けてくださり、行うことの表明があった。中部教区の人権担当の積極的引き受けに心から感謝。

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