page8 page1 page2 page3 page4 page5 page6 Index

page7

2004年歴史研究者の集い
 「歴史研究者の集い」は、1981年から旧歴史編集委員会主催で、2年に1回開かれていたが、第6回(1991年)から、自発的な組織である歴史研究会(1989年発足)の主催になった。2001年の第11回目の集い以降は毎年開催している。NGO的団体のため要覧や聖公会手帳にも記載されていない。集いは東京(81年、以下開催年)、京都(83)、清里(85)、大阪(87)、横浜(89)、松本(91)、犬山(93)、長崎(95)、日光(97)、松江(99)、会津(01)、京都(02)、高知(03)、京都(04)と各地で実施してきた。雑誌『歴史研究』は13号まで発刊。
 今年の第14回「集い」は京都教区センターで5月19日(水)?21日(金)開催。主題講演(3回目)は「遣日宣教師の驚嘆と失意─交錯する宣教と受容の思惑」(大江満)、特別発表「攘夷の志─新島襄をめぐり─」(大濱徹也)、「国立公文書館・アジア歴史資料センター所蔵のアジア聖公会資料」(CDRomを参加者に贈呈。大濱徹也氏より)以上19日。研究発表 1.「女性旅行家イザベラ・バードとアジアの伝道活動」(金坂清則) 2.「松田承久─明治12年の古今聖歌集編集委員─」(塩谷栄二) 3.「金成太郎と盤木良武太ことペトロスについて」(中村一枝) 4.「北海道のキリスト教─赤心社をめぐる人々を中心に─」(鈴木直子) 5.「北関東の地場産業とキリスト教」(小林正男司祭) 6.「柳城学院百年史編集に関する創立者の調査について」(尾上明子) 7.「アメリカ、イギリス、カナダ聖公会における日本伝道書誌」(手代木俊一)。20日午後、京都市上京区寺町の新島邸、同志社資料室の特別展「新島襄の函館出港関係資料展」、平安女学院メモリアルルーム、大聖堂、明治館見学。同日夕は市内にて親睦夕食会。21日午前は発表と諸報告。発表は「カナダ聖公会の学校経営」(大江真道)「川口居留地と同志社」(西口忠)管区文書保管委員会報告(諫山禎一郎)。残った時間で来年の「集い」を北海道で実施する件について協議。

今回の特徴は国立公文書館・アジア歴史資料センターについて、聖公会資料が同館理事の大濱氏によって提供されたこと。金坂氏(京大大学院教授)の発表に京都大学の大学院生が十数名聴講したことなどである。年々研究者の発表内容は充実してきており、来年は「集い」15回記念行事として論文集を発行する予定である。年会費千円。「集い」には誰でも参加できる。今回の参加者は29名。2005年は北海道にて開催する予定。問い合わせ大江真道(Tel Fax 075-501-3646)まで。

(司祭 大江真道)

page8 page1 page2 page3 page4 page5 page6 Index