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4回 聖公会 全国「手話」関係者の集い in宮崎

            2004.1.11〜12

主の御名を賛美いたします。皆様のお祈りとお支えに感謝申し上げます。

1999年1月大阪、2000年9月仙台、2003年1月名古屋、そして今年九州教区宮崎で第4回を開催することができました。

「ろう者、特に手話通訳を必要とする方が礼拝に出席された時に説教等を伝えることができたら」という思いの参加者は41名。九州教区五十嵐主教ご夫妻、会場となった宮崎聖三一教会小井司祭ご夫妻も全参加されました。小井司祭は地域のPC要約筆記の会の代表をされ、また手話通訳養成講習会にも通っておられます。この教会には5人のろうの信徒がおられますが、信徒で手話通訳ができる人がおられないので、地域の手話通訳者に行事の時にはお手伝いいただいているということです。その地域の通訳者が、教会での専門用語の意味とかその手話表現を知りたいということで8名も参加されました。福岡からの参加者もおられ、参加者の半分近くが九州の方でしたので、九州の方々に参加して欲しいというこちらの思いは伝わりました。聖公会の全ての教会に案内を出したのですが、北関東・東北・北海道教区からの参加者がいないのが残念でした。4回連続参加は8名。

まず各自自己紹介と各地の活動報告を兼ねて手話に対する思いを一人一人が発表しました。次に宮崎の方が考えた「主の祈り」と「大栄光の頌」の手話表現ビデオを見ながら、それぞれの手話表現の意見交換をしました。「主」「神」の表現とか、「地」の表現、一致もあり、ちがいもあり、それぞれ地域にあった手話表現を認めあい、あっという間に時間が過ぎていきました。

2日目は宮崎聖三一教会のろうの信徒から『結婚してから信徒になって30年以上たつが、教会の信徒に手話通訳のできる人がいない。現在協力してくれている手話通訳者の中から信徒になってくれる人がいればいいと思う。小井司祭は手話ができるのでずっといてほしい。30年前礼拝後ろう者信徒同士でおしゃべり(手話)はするが、他の信徒から声をかけられることはなかった。何か変だと思っていたが、今はすごく変わってきている。接し方等がわからないから近寄らないではなくて、心と心を通じさせようという思いがあれば必ず伝わるはず・・・。』参加者全員が約1時間、彼の熱い思いが手話で語られるのに、聞き(見)入りました。その後、毎回参加の横浜のろうの方と、宮崎の4人のろうの信徒の5人が1人ずつグループに入り、ワークショップ。ミニ手話教室あり、ろうの方の体験談に聞き入るグループ、教会の事を説明しながら手話表現を工夫するグループ、様々な内容で2時間余り和やかな雰囲気ですすめられました。

昼食後、閉会礼拝をして、それぞれの手話に対する熱い思い、自分ひとりではない、聖公会で手話に関わる仲間がこんなにいるんだと力強く思いつつ、帰路につきました。次の第5回は横浜教区で行われる予定です。

<ろう=聴覚障害>

東京教区目白聖公会信徒 小川加代子

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