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広がる電子ネットワークの中で

全聖公会テレコミュニケーション第1回評議会が1月29日?2月1日に英国カンタベリーで開催され、出席した。この会議は88年ランベス会議以来懸案となっていた全聖公会の交わりの広がりをテレコミュニケーション技術の利用を通して更に活性化することを目標に、全聖公会中央協議会と首座主教会議の提言によって発足したもので、今回の会議では、英米はもとよりナイジェリア、ニュージーランド、アジア圏ではシンガポールと香港、そして日本から私…スタッフを含めて総勢15人が参加した。

 既に聖公会の21の管区ではホームページが開かれ、世界のニュースや様々なリソースはポータルサイト(www.anglicancommunion.org)を中心にインターネットを中心とした情報網が拓かれている現状の中で、今回の会議では、「テレコミュニケーション技術を通してイエス・キリストの福音をわかちあい、世界中の全聖公会における宣教とミッションの更なる躍進を果たし、これを通して共同体相互の意味と意義をわかちあう環境へと促すこと(提言書から)」を目標として、ポータルサイトの拡充策や各管区、教区の連絡網の構成といったことと同時に、「アングリカン」としてのトータリティまた開発・導入の遅れがちな地域に対する機材や技術的な基準のリサーチと提言を課題とした提案書がACCに提出されることとなる。

こうした会議に出席して改めて感じることは、私たちの聖公会の広がりと多様性の中で更に相互理解の充実が絶えず求められていることであり、98年ランベス会議の頃から比較しても、その技術的な能力は確実に充実していることである。

英語に偏りがちな情報網の中ではどうしても世界各地での聖公会の現実には日本の個々の教会生活の中で関心が薄れがちであり、情報発信も滞りがちではあるが、こうしたネットワークをどのように有効に活用出来るか課題である。

                      広報主査 司祭 藤井 慶一

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