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東北教区報『あけぼの』 第90巻12号(2003年12月7日発行)

主教告示 第83(定期)教区会?

21世紀を迎えた時代の中で、この東北6県という地域において、私たちがどのように聖公会の豊かな伝統に立ちながら、神様の栄光を顕わしていけるのか、これが何よりも根本的な私たちの共通の使命であることをはじめに確認したいと思います。

まず第一に、私はこれからの5年間、10年間が、東北教区にとって、また日本聖公会全体にとってもとくに重要な時期であると認識しています。日本聖公会全体の教勢や組織としての在り方、教会としての日本社会における存在意義をどのように再確認していくのか等、「現状維持」という考え方ではもはや通用しない時代に私たちはいるのであろうと思います。危機的な時代ではありますが、同時に危機はチャンスでもあります。こういう中でこそ、キリスト教信仰、聖公会の信仰の素晴らしさを証していこうではありませんか。(略)

第二に私はそれぞれの教会の礼拝、聖書の学び、さまざまな伝道的・教育的プログラムのあり方について、さらに積極的に、前向きに検討していただくようお願いしたいと思います。東北教区の「現在受聖餐者数1,000人回復」という目標を私は教役者の方に申しました。実質活動信徒数1,000人を目標とすると、まずは約100名、新しい信仰の仲間を得ること、あるいは教会の交わりから離れている兄弟・姉妹を回復することを、「目に見える目標」として掲げたいと思います。そうすると皆様の教会はそれぞれどのような具体的な目標数字を考えることができるでしょうか。ある教会では10名、ある教会では1人かも知れません。問題はそのためにそれぞれの教会が「何をするか」ということです。そこで教会内外の人が参加しやすい聖書の学びの会や、さまざまな伝道的・教育的プログラムについて、また神様の愛を証しする社会的な奉仕活動について、さらに積極的に検討していただきたいと願っています。

教区レベルの修養会、研修会の開催の時期と方法、教区内の青年たちの力と思いをもっと結集させることについても検討を始めようとしていますし、教役者・聖職が共に集まって祈り、黙想し、また研修する機会も、原則年2回は確保したいと願っています。(以下略)

主教 ヨハネ 加藤 博道 

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