愛知聖ルカ教会、愛知聖ルカセンター、子ども造形教室(愛知県尾張旭市)、子ども英会話

講師紹介

講師紹介

当造形教室は、以下の3名の講師により指導を行っています。

田原幸二(たはらこうじ)

1970年 兵庫県生まれ
1993年 金沢美術工芸大学彫刻専攻入学
1996年 第17期国際瀧富士美術賞受賞
現在:愛知県立瀬戸工科高校高等学校及び同校専攻科工芸デザイン科非常勤講師、田原幸二彫刻個展をはじめ、グループ展などを中心に制作発表をしている。

鈴木淳子(すずきあつこ) 

1995年 名古屋芸術大学卒業(日本画家専攻、ファインアート)、
1997年 名古屋芸術大学大学院美術研究科卒業
、同大学非常勤講師を長く担当。現在は作家活動の他に、中学・高校の美術部の指導を担当、ワークショップの他に、個展・グループ展・日展などで作品を発表している。

小川惠美子(おがわえみこ)

1971 名古屋生まれ
1991 名古屋芸術大学入学
1996 金沢美術工芸大学卒業 
2002 装画を描くコンペティションVOL1 坂川栄治賞
2003 第20回ニッサン童話と絵本のグランプリ 佳作
2005 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 入選
   第4回武井武雄記念 日本童画大賞(イルフビエンナーレ ) 審査員特別賞
2006 calabria in cantata 入選 (イタリア カラブリア州)
2010 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 入選
2012 装画を描くコンペティションVOL5 準・坂川栄治賞

現在、絵画・イラスト・絵本などを制作、毎年個展を開催している。

講師より

アーティザンクラブでは、僕のことを「先生」でなく「リーダー」とみんなが呼んでくれます。これがけっこう大事なことでして、Teacher(教える人)でなく、Leader(導く人)ということなのだと思い、僕はとても気に入っています。

そんな僕がこの仕事を引き受けてから、いろいろ体験していくにつれ大事にしていることが3つほどあります。それはあえて「なるべく教えない」「自分で考えてもらう」「思いきり失敗してもらう」というものです。月謝もいただいている造形教室ということを考えると、「教えない」なんて客観的に見るとわりとムチャな話かもしれません。しかし、どうも作ることに関してやってもらえる、教えてもらって当然という、すべて受け身の子がわりと多いことに気づき、作ることってそういうもんなんだろうか?と当初疑問を持ったのがきっかけなのです。

ここはせっかくやらせていただく仕事だし、なんとかこれは打ち破っていかねばと思いました。待っているだけでは、なにも物事は動かないですから。(注 道具の使い方などは教えてますけどね)もちろん、きっと小さな子どもたちにはつらい思いをさせる時もあるだろうし、親切丁寧に教えて手伝って、わかりやすく工作を仕上げていった方がずっと自分も楽なのでは?などと迷った時もあったのですが、教会の方や保護者のみなさんからもご理解をいただけているようで、なんとかここまでやってこれました。

その「教えない、導くだけ」というやりかたも、うまくいったりいかなかったりがあるものの、最近では子どもそれぞれの発芽のような瞬間を感じることが増えてきました。僕が教えたことではなく、自分で考えて、作り方を発見し、完成を目指す工作がぽつぽつと生まれ始めています。

しかしその途中では完成したと思いきや大きな欠陥をはらんでいて分解することなどもあります。観察していると、子どもたちのなかには「失敗したくない」という思いがある子もいるようです。失敗はよくないこと、そう考えている子も少なくありません。しかし、そういう時はむしろよくやった!とその体験を褒め、『なんでこうなったか、もう1回考えてみようか』と話してみることにしています。(でもやっぱりここでも僕はなにも手伝わないのですが 笑)

よく言われることですが、本当に失敗の中には学ぶべきところが大きいのです。むしろプラスの出来事だと子どもたちには伝えるようにしてこの教室は進んでいきます。

そして、それらを乗り越え作りきった時の子どもたちの顔はとても自信に満ちあふれています。本当にきみ子ども?と思うくらい大人っぽい顔つきになることもあり、僕も驚かされたりします。

工作以外でもアーティザンクラブではよく火を起こしたりもするのですが、以前なら半日ほどかかっていたのに、今ではあっけないほどあっさり火を起こしてくれます。こういうところにはなんだかちょっとたくましさを感じています。

やはり作る、考えるということの背景には「強く生きる」というテーマが見え隠れしているものなのではないか?と講師をやっていくにつれその思いが強くなっていきます。

子どもたちを見守る中、この部分がゆっくりと子どもたち全体で伸びてきているように感じます。これこそが彼、彼女らが自ら得た成長なのかもしれませんね。

 最後に。

その子どもたちの様子に、実は僕もまた強く影響されています。その行く先に正しい答えがあるかどうかだけにこだわることなく、手や眼や体全体でいろいろ感じ考え探しつつ、今後も子どもたちと共に進んでいければと、思っています

アーティザンクラブ講師 田原幸二

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