2025年6月8日(日)〜14日(土)は、日本聖公会の「原発のない世界を求める週間」
日本聖公会は、脱原発・反核を大切な宣教課題と位置づけ様々な取り組みを続けてきました。
2020年の第65(定期)総会では、「地球環境のために祈る日* 」から始まる1週間を、
「原発のない世界を求める週間」とすることを決議しました。
原発問題プロジェクトでは、「核といのちは共存できない」ことを胸に刻み、毎年この週間にいろいろな企画を提供しています。
2025年の「原発のない世界を求める週間」は、講演会を企画しています。
ことに2025年は、原発問題プロジェクトを含む「日本聖公会 正義と平和委員会」の各プロジェクトが
「戦後80年〜神と人々と世界の声に耳を傾け、平和をつくりだそう!」を共通テーマとして、戦後80年を意識した取り組みを進めています。
* 6月5日の国連「世界環境デー」の直近の主日
戦後80年 特別講演会
講演会「核なき世界へ〜被爆者の思い」
日時: 2025年 6月 14日 (土) 14:00〜16:00
会場: 日本聖公会東京教区 聖アンデレ教会
※YouTube同時配信あり
※要約筆記も予定
※対面、YouTubeともに入場無料・申込不要
東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故から14年が経ちました。多くの人の生活や生業を奪った事故は、今も収束の目処がたたないまま地域の破壊と分断を生み続け、人々の健康と安全を脅かしています。また、世界では核兵器の脅威が増しています。原発と核兵器は根本的には同じものです。
終戦から80年の今年、「原発のない世界を求める週間」の企画は原発と核兵器をともに考える特別講演会を開催します。どなた様も奮ってご参加ください。
講師:家島昌志さん
- 東京都原爆被害者団体協議会(東友会)代表理事
- 日本原水爆被害者団体協議会 代表理事
終戦80年にあたり、核兵器廃絶や脱原発を含めて「核といのちは共存できない」という立場にたち、被団協がノーベル平和賞を受賞した意義や歩みなどについて、ご⾃⾝の被爆体験や広島・⻑崎・ビキニの被爆の実相を交えてお話いただきます。
YouTube配信
聖霊降臨日
2025年6月8日(日)は地球環境のために祈る日です
各教会の代祷で、「地球環境のための祈り」と「原発のない世界を求める祈り」をおささげください。
※祈りのカードも準備しています。ご入用の方は管区事務所へご連絡ください。
地球環境のための祈り
天地万物を創造された主よ。あなたは、すべてのものを造られ、それらをご覧になり『よし』とされ、祝福されました。そして、その管理をわたしたち人間に委ねられました。しかし、東京電力福島第一原子力発電所による災害が示すように、わたしたちはあなたのご命令にそむき、自らの欲望を満たすために自然環境を乱用し、破壊さえしています。今、そのことの故に世界中の多くの人々が苦しんでいます。どうかわたしたちがあなたのご命令に立ち帰り、あなたによって与えられた自然環境を大切に保全し、後(のち)の世代のために残すことができますように。また、原子力発電所による災害など、環境破壊の被害者の苦しみを取り除き、わたしたちの生活を変え、自然と共に生きることができますように。そして、自然を通じてあなたが現されるご栄光を仰ぎ見ることができるようにしてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン
〔2022年第67(定期)総会決議第25号〕
原発のない世界を求める祈り
すべてのいのちの源である神よ、あなたはお造りになったすべてのものをご覧になり、良しとされました。そしてわたしたちに、あなたの被造物の本来の姿を守り、地球の生命を維持・再生するために努力する使命をお与えになりました。しかし便利で快適な生活を生み出す安全なエネルギーと言われた原子力発電所は、核兵器の原料となる大量のプルトニウムと放射性廃棄物を作り出し、人びとやすべての被造物の間に犠牲と分断、自然環境の破壊をもたらすものとなっています。どうかわたしたちを致命的な環境破壊に向かわせることなく、神の創造のみ業にあずかり、その保全の働きに参与させ、あらゆるいのちと共存できる持続可能な原発のない世界の実現のために用いてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン
(2022年原発問題プロジェクト作成)