顕現後第2主日

<特   祷>

全能の神よ、あなたは永遠のみ言であるみ子の受肉のうちに、まことの道を現されました。どうかわたしたちを導き、全人類の救いのもとである主に、すべてをゆだねさせてください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

<聖   書> イザヤ49:1~7

<メッセージ> 主の目に重んじられている

父と子と聖霊の御名によって アーメン

新型コロナウイルス、戦争、物価高、生活苦、自然災害、殺伐とした世情、到底順風満帆とは言えない、「逆境の時代」を私たちは今生きているように感じます。皆さまはどのようにお感じになっているでしょうか。教会、関係の学校・福祉施設、病院。そして皆さまを取り巻く環境は、今後ますます厳しくなっていくのではと、

とても心配です。行先が見えない、不透明な時代を私たちは生きています。

 そのような時代をどう生きていくか。

クリスマスの頃、1冊の本と出会いました。「世界を知る101の言葉」

Dr.Mandeep Rai という方の本です。150か国以上で生活し、仕事をし、そして

取材した名ジャーナリストが、各国の価値観「単語ひとつ」で表現する、面白い本です。帯の所には、「本書には世界の英知が描かれています。グローバルな時代をいきていく私たちにとって、これこそが「必要不可欠な感覚」なのです。」とあり、困難な時代を生き抜くホントがあるかなと思い興味深く読んでいます。

いくつかご紹介しましょう。

 中国 実利主義  Pragmatism

 デンマーク 平等 Equality 

 ガーナ   希望 Hope

 フランス  抗議 Protest

  スコットランド 影響力Influence

  南アフリカ共和国 赦し Forgiveness

 韓国    ダイナミズムDynamism

  ウクライナ 自由 Freedom

 ジャマイカ 規律  Discipline

  エジプト  ユーモア Humor

 ブラジル  愛  Love(今政治的な対立が深刻になっています。)

  では、日本は何だと思いますか。「敬意 Respect」

  おしぼり 新聞を開いた後もきちんと折りたためる 町中を安全に散策しやすい、お辞儀(美しい礼儀作法)、時間厳守、誰かの家に招かれると、入り口に室内スリッパが用意されており、トイレには2組目のスリッパが用意されている、日本食はとても美しく健康的である。この作者は、日本にいると他者のことを考えるようになったと感想をかいておられます。他者に敬意を払うといのはとても大切なことです。以前、「おもてなし」と言う言葉が流行ったことがありました。

 日本社会が他者に対して、本当に敬意を払う国であったらいいですね。

 でも一方で、ヘイトスピーチ、いじめ、家庭内暴力、貧困・・・・敬意とは正反対のことが起こっています。

 先ほどご紹介した国の中にデンマークがありました。私は行ったことがないのですが、「平等」ということばで表現されていました。

 ライさんという著者が、「女性である私が見られる対象として扱われたり、上からの態度を取られたり、脅迫を感じたりといったことが一度もなかった、世界で数少ない国だったそうです。もちろん問題がないわけではないのですが、一人一人を大切にしようと言う努力がなされてきた国だそうです。日本も先ほどの「敬意」もそうですが、「平等」という考え方や信念がもっと浸透していったらいいですね。

 

 先ほどの聖書を思い出してください。

イザヤ書49章には、多くの人々に大きな慰めと生きる力を与えたみ言葉がちりばめられております。「主の御目にわたしは重んじられている。」イザヤ49:5

15節16節には次のようなみ言葉があります。「女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女なたちが忘れようとも、わたしがあなたを忘れることは決してない。見よ。わたしはあなたをわたしの手のひらに刻みつける。」

神さまの私たち人間への思いがしるされています。主イエスは、神さまの私たちへの愛、思い、慈しみの心を伝えるために、私たちのところに来てくださいました。

私たちの教会でも、世界的に「セーフチャーチ」ということが、大切にされようとしています。信徒も求道者、聖職も、老若男女、みんなが安心して信仰生活を送れるような教会にあろうという運動です。そして、教会だけではなく、社会や世界も、みんなが安心して生きることができるものになることを目指し、願い祈っています。そうした私たちが、見つめるべき事、大切にすべきとが、今日のイザヤのみ言葉です。

「主の御目にわたしは重んじられている。」イザヤ49:5

15節16節には次のようなみ言葉があります。「女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女なたちが忘れようとも、わたしがあなたを忘れることは決してない。見よ。わたしはあなたをわたしの手のひらに刻みつける。」

自分だけでなく、私の隣りにいる人にも、すべての人に神さまから語り掛けられているみ言葉です。新しい1週間、このイザヤのみ言葉を心に、歩みましょう。

父と子と聖霊の御名によって アーメン

<ウクライナの平和のための祈り>

正義と平和の神よ、

わたしたちは今日、ウクライナの人々のために祈ります。

またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。

明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、み旨に適う決断へと導かれますように。

そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。

平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン

<主の祈り>

救い主キリストが教えられたように祈りましょう。

天におられるわたしたちの父よ

み名が聖とされますように

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人を

ゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン

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