聖霊降臨後第5主日

<特   祷

神よ、あなたは天地万物をみ摂理のうちに治めておられます。どうか、わたしたちを害する肉の行いを聖霊によって除き、み心に従って良い行いの実を結ぶことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

<聖   書> ローマの信徒への手紙6:3~11

<メッセージ> 新しい命に生きる

父と子と聖霊の御名によって アーメン

今日は、今年4月に、合併致しました石橋聖トマス教会・庄内キリスト教会に来ております。今日の主日礼拝は、石橋聖トマス教会・庄内キリスト教会にとって、大きな喜

びの日です。それは堅信式が行われるからです。堅信に与る皆様おめでとうございます。今日の日は、石橋聖トマス教会・庄内キリスト教会にとって、大阪教区、日本聖公会、世界に広がるアングリカン共同体、天上の教会にとっても、今日は大きな喜びの日です。

私たちは堅信式において、石橋聖トマス教会・庄内キリスト教会というチームの一員になります。もっと言いますと、堅信とは「チーム・イエス」の一員になったことを意識的に自覚する時です。わたしたちは一つのチームです。

さてチームの一員となったわたしたちは、何を大切に歩んだらいいかを、今日のみ言葉を通して見つめましょう。

「私たちは、洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかる者となりました。それは、キリストが父の栄光によって死者の中から復活させられたように、私たちも新しい命に生きるためです。」ローマ6:4

「新しい命に生きる」とはどういうことでしょうか。絵本作家シェル・シルヴァスタインさんの著書に、「ぼくを探しに」という本がございます。主人公の「ぼく」は、三角形をした一見何かのかけらのような形をしています。「ぼく」自身も、自分は何かのかけらに違いないと思い、自分探しの旅にでます。どこか欠けたところのあるものと出会うのですが、なかなかうまく収まりません。旅を続けるうちにぴったりはまるものに出会います。あまりにころころ転がって、うまく止まらない。うまくいきません。そうしてさらに旅をつ告げていると、大きなものに出会います。すると大きなものは、「ぼく」に語り掛けるのです。

そのままの君でいいんだよ。そのままの君でいいんだよ。

この大きなものは、私は神さまだと思いました。そのままの君でいいんだよ。

主イエスが福音宣教活動に出発される前に、洗礼をお受けになりました。マルコ1:10・11「水から上がっているとき、天が裂けて、霊が鳩のようにご自分の中へ降って来るのをご覧になった。すると、『あなたは私の愛する子、私の心に適う者』と言う声が、天から聞こえた。」これは今日堅信に与る皆様も、洗礼の時、主イエスが聞かれた声を、声なき声を聴かれたのです。「私の愛する子、私の心に適う者」。「新しい命に生きる」というのは、まず、この欠け多き者は、神様から見るとかけがえのない、神さまの愛するこどもであるということを聞くことです。畏れ多いのですが,この私が神さまの御心に適う者として選ばれているということばを聞くことなのです。今日のみ言葉にも、「十字架」が出てまいります。主イエスは、私たちへの神さまの大きな愛を証しするために、十字架上に命を投げ出してくださいました。「新しい命に生きる」というのは、神さまの大きな愛の中に生きるということです。

以前に、「主イエス・キリストの内に、とっぷりつかること」というお話を聞いたことがあります。私自身、洗礼・堅信準備の時、高校生でしたが、(はるか昔になりました、私にも青春時代があったのです)「キリストを身にまとう」、「キリストを着る」ということを教えられました。言い換えますと、主イエスと親しく生きるのです。主イエスは、ヨハネ15:15以下ですが、「私はあなたがを友と呼ぶ」と言われました。

友として一緒に歩むと言われます。主イエスは、私に親しく歩んでくださいます。「新しい命に生きる」というのは、主イエスの友として、主イエスと共に歩む、新しい人生を歩み出すということです。

ここにロウソクの火が灯されています。この火は、私たちが世界の光である主イエスと共に、新しい旅を開始することを示しています。このロウソクの灯をいつも心において、歩み出しましょう。

これから堅信式を守ります。主イエスもお受けになりました。「天が裂けて、霊が鳩のようにご自分の中へ降って来るのをご覧になった。」神さまのあたたかい聖霊の力が皆様に注がれます。

父と子と聖霊の御名によって アーメン

<ウクライナとロシアの人々と平和のための祈り>

正義と平和の神よ、

わたしたちは今日、ウクライナとロシアの人々のために祈ります。

またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。

明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。

平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、 み旨に適う決断へと導かれますように。

そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。

平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン。

<黙想しましょう。>

大阪教区成立100周年の年、神さまの御力が大阪教区に豊かに注がれますように。教区婦人会100周年を憶えて

この社会にあって、居場所がなく、生きづらさを感じている人々のため

新型コロナウイルス感染症の収束のため

戦争に苦しむ人々のため 特にスーダン、ミャンマーの人々

世界各地の災害(地震、洪水)犠牲者・被災者を憶えて。

<主の祈り>

主イエスが教えられたように祈りましょう。

天におられるわたしたちの父よ、

み名が聖とされますように。

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン

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