降臨節第3主日

<特   祷>

主よ、み力を現わしてわたしたちのうちにお臨みください。わたしたちは罪に妨げられて、苦しんでいますので、豊かな恵みをもって速やかに助け、お救いください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

<聖   書> ヨハネ1:6-8、19-28

<メッセージ> 喜びの主日

父と子と聖霊の御名によって アーメン

 降臨節第3主日は、伝統的に「喜びの主日」と呼ぶことがあります。私は堅信式の時、頭に「マイター」をかぶり、肩からコープを着衣します。私は白しか持っていませんが、「喜びの主日」には「バラ色」コープを着るそうです。

このコープは、川口基督教会と西宮聖ペテロ教会にありました。

閑話休題 <ご提案ですが、聖公会の祭色には白、緑、赤、紫(降臨節は青・マリアンブルーもあるようですが)とあります。教会に来られるとき、祭色に合わせた色の服装で来られたらどうでしょうか。降臨節第3主日はバラ色。ピンク。 

コロナ感染症禍、祭色に合わせたマスクをしている方がおられて、びっくりしたことがあります。>

降臨節は紫色ですから、あまり楽しみとか喜びとかバラ色というのは、ふさわしくないのではないかと、つい思ってしまいます。回心の季節ではないか。もっと悔い改めないといけないのではないか。それは大事なことです。しかし、「喜び」を忘れてはいけないのです。いよいよクリスマスが近づいてきたぞ。主イエスが来られることの喜びを忘れてはならない。今、とてもつらい中におられる方も、そのつらい中にも主イエスが来られて、共にいてくださることを憶えてください。

「喜びの主日」を受けるかのように、今日の主日で読まれる旧約聖書イザヤ65:17以下(新しい天と新しい地の創造)「代々とこしえに喜び楽しみ、喜び踊れ。わたしは創造する。見よ、わたしはエルサレムを喜び踊るものとして、その民を喜び楽しむものとして、創造する。」イザヤの時代、人々は決ししあわせではなかった。試練と苦難の連続だった。私たちは、心に喜びを持つものとして創造されている。主が試練の時にも、苦難の中時に共にいてくださることを喜ぶのです。

聖書日課の詩編も「マリヤの賛歌」を用いてもよいことになっています。「わたしの魂は主をあがめ わたしの霊は救い主である神を喜びたたえる。」

喜び踊るとも訳せることばです。マリアさんも様々な苦難の中を歩まれた。主イエスを宿して、喜び踊ります。

使徒書もパウロさんが言います。1テサロニケ5:16~18「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことでも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」今年大阪教区は教区成立100周年をお祝いしました。(磯が主日礼拝を守る大阪聖三一教会は創立147年、後3年で150年)どのような困難、犠牲、忍耐、労苦、そしてご奉仕があったでしょうか。キリスト教会、どれほど多くの犠牲、奉仕、忍耐、そして祈りによって支えられてきたでしょうか。先人たちの尊い思いに応えるためにも、今も試練の時ですが、小さな喜びの火をお互いに灯すことが、「神があなたに望んでおられること」ではないでしょうか。

11月初旬、清里清泉寮で日本聖公会宣教協議会が開催されました。前回宣教協議会からの11年を振り返り、これからの歩みを展望する協議会でした。プログラムの中に、「私たちのあゆみ―物語を聴く」がり、3つの小さな教会の信徒の皆さんのお話に耳を傾けました。その一つに東北教区大館聖パウロ教会がありました。お茶を飲み、お菓子を頂きながら、信徒の皆さんがとてもいい笑顔で語っておられました。やっぱり教会にはこういう交流の時が大事やと思いますと共に、皆さんのいい笑顔、明るさの秘密を知る機会となりました。

一つは幼稚園があるのですが、いつもこどもたちのために祈っておられること、2つ目は教区を越えて東京教区の聖マーガレット教会と姉妹関係を結んでおられることでした。秋田出身の司祭が聖マーガレット教会の牧師になられたことがご縁で、親しい関係を持つようになられたようです。小さな教会と大きな教会が、互いを知り合う中で、力づけ合いながら、励まし合いながら歩んでおられるのです。大館の教会は東日本大震災久者支援として、お座布団を作って、被災地に送っておられました。聖マーガレット教会も協働して、なんと2000枚のお座布団を作り、被災地に送られたとのことです。大館の教会の皆さまの素敵な笑顔や明るさの秘密は、他者のために祈り働き、教区を越えて他の教会と交流するところにあるということに気づかされました。私たちの喜びの源は、他者のために祈り働き、そして教会の枠を超えて交流することにあります。

今日は、「喜びの主日」です。主イエスの誕生をお祝いし、主イエスが私たちのために来られるクリスマスが近づいていることを喜び、クリスマスの備えをしましょう。

父と子と聖霊の御名によって アーメン

<ウクライナとガザの戦争終結と平和の実現のため祈りましょう。>

正義と平和の神よ、

わたしたちは今日、ウクライナとロシア、パレスチナ・ガザとイスラエル「の人々のために祈ります。またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、み旨に適う決断へと導かれますように。

そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。

平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン。

<黙祷しましょう。>

大阪教区成立100周年から101年に向かって、わたしたちが聖霊の働きに心を開き、神の御力と主の御光が大阪教区と私たちの足元を照らし導いてくださいますように。

この社会にあって、居場所がなく、生きづらさを感じている人々のため

新型コロナウイルス感染症の収束のため

戦争に苦しむ人々のため 特にスーダン、ミャンマーの人々 ほか

世界各地の災害(地震、洪水、山火事、台風)犠牲者・被災者を憶えて

難民となっている人々のために

<主の祈り>

救い主キリストが教えられたように祈りましょう。

天におられるわたしたちの父よ

み名が聖とされますように

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人を

ゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン

<祝祷>

主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン

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