降誕日

<特   祷>

全能の神よ、あなたは独りのみ子に人性を取らせ、この時、清いおとめから生まれさせてくだいました。どうかその恵みによって、再び生まれ、神の子とされたわたしたちを、常に聖霊によって新しくしてください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

<聖   書> ルカ2:1~20

<メッセージ> 出逢いの喜び―逢えてよかったね

父と子と聖霊の御名によって アーメン

まず、テゼの賛美の歌をご紹介します。「イエスさまが生まれる」です。

 イエスさまが生まれる イエスさまが生まれる

 この くらやみ を  照らすひかり

 イエスさまが生まれる イエスさまが生まれる

 この くらやみ を  照らすいのち

 イエスさまが生まれる イエスさまが生まれる

 この くらやみ を  照らすことば

クリスマスおめでとうございます。

 去る12月3日に聖ルシヤ教会創立50周年記念聖餐式と午後、記念コンサートが行われました。そのコンサートの最後に、M姉とお仲間が、新型コロナウイルスはまだ収束していないけれど、こうしてみんなが集まり、記念礼拝と記念コンサートができたことを喜び、「逢えてよかったね」という歌を披露してくださいました。出演の皆様の美しい歌声と伴奏、そしてとても素敵な詩に感動したのでご紹介します。

1、逢えてよかったね

 少しだけ遠回りしたけれど

 今はこうして 逢えてよかったね 私たち

 傷ついて 泣いた日も 今は懐かしい

 いつまでも いつの日も

 こんな風に寄り添い

 いつまでも いつの日も

 歌い続けたい

2、逢えてよかったね

 さりげなく 過ぎてゆく 時間さえ 今はいとしい

 逢えてよかったね 振り向けば

 思い出が 微笑んで そっと手を振った

 いつまでも いつの日も

 こんな風に寄り添い

 いつまでも いつの日も

 歌い続けたい

 いつまでも いつの日も

 こんな風に寄り添い

 いつまでも いつの日も

東日本大震災被災者支援のために作られた歌だと記憶しています。私たちはアドベント(降臨節)からクリスマス(降誕日)の季節を歩んでいます。そこで私たちが思いを向ける主イエス誕生の出来事は、「出逢い」の出来事です。

ルカは、「天使は羊飼いに、『恐れるな。私はすべての民に与えられる大きな喜びを告げる。・・・あなたがたは、産着にくるまって飼い葉おけに寝ている乳飲み子を見つける。』」と主イエスを紹介します。羊飼いだけではありません。シメマリアとヨセフ、東方の博士たち、シメオン、アンナ、家畜小屋の家畜たち、そそして、私たちも赤ちゃんである主イエスと出逢います。

主イエスの生涯は、初めから終わりまで出逢いの連続です。主イエスの十字架は、2つの十字架の間に立てられ、最後の息を引き取られるまで、その二人とまた、世界と出逢い、会話が続いています。「出逢いの出来事」が福音の土台にあります。十字架の下に立つ百人隊長は「本当に、この人は正しい人だった」(ルカ23:47)と言います。主イエスの死、その現場で、福音の中心を告白したのは、この外国人、ローマの一兵士でした。この兵士は、このようなことが起こるとは夢にも考えていなかったでしょう。なんという出逢いでしょうか。この兵士の告白は、主イエスと全世界の出逢いを指し示しています。「すべての民に与えられる喜び」に通じています。主イエスと人々の出逢いは、「地の果てまで」(使徒言行録1:8)続きます。そして、今も続いています。

主イエスは、私たちとの出逢いを求めて、私たちに大きな喜びを伝えるために、外に向かって旅をされました。たとえば、徴税人ザアカイ(ル19:1~)に、ご自分から声をかけ、大きな喜びをお与えになりました。私たちも外に向かって隣人となる旅に出るように、招かれていますが、デートリッヒ・ボンフェッファー牧師(1906~1945年)は、神学生たちに「外に向かうための内的集中」の大切さを教えました。それは、主イエスと親しく歩むことです。クリスマス、赤ちゃん主イエスを心に抱き、親しく歩みましょう。そこから力を頂いて、外に向かって歩み出しましょう。「主イエスと逢えてよかったね。」

父と子と聖霊の御名によって アーメン

<ウクライナとガザの戦争終結と平和の実現のため祈りましょう。>

正義と平和の神よ、

わたしたちは今日、ウクライナとロシア、パレスチナ・ガザとイスラエル「の人々のために祈ります。またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、み旨に適う決断へと導かれますように。

そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。

平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン。

<黙祷しましょう。>

大阪教区成立100周年から101年に向かって、わたしたちが聖霊の働きに心を開き、神の御力と主の御光が大阪教区と私たちの足元を照らし導いてくださいますように。

この社会にあって、居場所がなく、生きづらさを感じている人々のため

新型コロナウイルス感染症の収束のため

戦争に苦しむ人々のため 特にスーダン、ミャンマーの人々 ほか

世界各地の災害(地震、洪水、山火事、台風)犠牲者・被災者を憶えて

難民となっている人々のために

<主の祈り>

救い主キリストが教えられたように祈りましょう。

天におられるわたしたちの父よ

み名が聖とされますように

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人を

ゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン

<祝   祷>

主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが皆さんと共に豊かにありますように。アーメン

<感謝> 降誕日のメッセージをもって、ホームページでの配信を終了いたします。ずっと撮影から編集とご奉仕下さった大阪聖愛教会牧師古澤秀利司祭に心から感謝致します。また、拙いメッセージをご覧下さった皆様に感謝します。

 皆様の上に神さまの祝福が豊かにありますように。主教アンデレ磯 晴久

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