第647号(テキスト)

きょうくニュース 第647号(テキスト版) 2025.11.30
日本聖公会東京教区
港区芝公園 3-6-18


◇11月の代祷・信施奉献先
▽「日韓友情献金」済州(チェジュ)教会・西帰浦(ソギポ)教会の働きのため▽障害者週間のため(9日~15日)▽東京子ども子育て応援団の働きのため▽アジア学院の働きのため▽人権活動を支える主日(30日)



2023年日本聖公会宣教協議会からの呼びかけ
ここからまた歩きはじめよう
~いのちに仕え、となりびととなるために~
   1.神の み声に耳を傾けよう
   2.人々 の声に耳を傾けよう
   3.世界 の声に耳を傾けよう



◆逝 去
司祭 ビカステス 今井 烝治師
東京教区退職司祭、11月25日逝去(98歳)
葬儀は、三光教会にて、12月1日(月)13時より葬送・告別式が執り行われる。
 召された魂のパラダイスにおける光明と平安、並びにご遺族への主の豊かな慰めが限りなくありますよう、お祈りいたします。
*ご遺族の意向により、ご供花お花料はご辞退されています。


◇聖職試験(司祭)説教試験
日時:12月5日(金)18時
場所:聖アンデレ主教座聖堂
志願者:執事 ヒルダ 藤田 美土里
 全能の神が志願者をみ旨に従って公会の司祭として召してくださるようお祈りください。


◇共育プロジェクト 12月の黙想会
  参加費無料、事前予約不要
主催:信仰と生活委員会 共育プロジェクト
【イメージを用いて祈る】
 日時:12月4日(木)7時~7時50分
 場所:神田キリスト教会
 ファシリテーター:上田 亜樹子司祭
【テゼの歌・イコン・沈黙】
 日時: 12月17日(水)18時半~19時半
 場所:目白聖公会
 ファシリテーター:植松 功


◇第147(定期)教区会報告
 11月22日(土)聖アンデレ主教座聖堂及び聖アンデレホールにて、第147(定期)教区会が開催された。
 第1号議案 2026年度教区収支予算案承認の件、第2号議案 教区新設を承認する件、第3号議案 合併契約書承認の件、第 4 号議案 日本聖公会東日本教区「教区会細則」を承認する件、第5号議案 日本聖公会東日本教区「常置委員選挙実施要項」を承認する件は可決された。第6号議案の 「北関東教区・東京教区 宣教協働・新教区設立推進に関する覚書」を改定する件は提出者による撤回が承認された。第7号議案  東京教区事務所総主事任命承認の件、第8号議案 幹事指名承認の件は可決された。会議中に総会代議員選挙が行われ、聖職代議員に、下条 裕章司祭、中川 英樹司祭(補欠:卓 志雄司祭、中村 真希執事)。信徒代議員に、黒澤 圭子氏、植松 功氏(補欠:松田 正人氏、後藤 務氏)が選出された。
 また、11月24日、北関東教区教区第93回(定期)教区会が開かれ、教区新設を承認する件を満場一致で可決された。
 2026年2月23日(月・休)に日本聖公会第70(臨時)総会が開かれ、教区新設を承認する件、宗教法人「北関東教区」規則変更を承認する件、日本聖公会北関東教区の基本財産変更を承認する件が審議される。


◇人権問題に取り組むCCA USPG国際会議 オンライン報告会
日時:11月30日(日)18時半~20時
申し込み不要
報告者:①CCA国際会議報告 
     執事 林 汶慶(東京教区)
    ②USPGアジア会議報告
     トーマス・アッシュ氏(聖オルバン教会     信徒・ディーパーサービスグループ)
※時間になりましたらZOOMにて会議にご参加ください。
ttps://us02web.zoom.us/j/88479342528?pwd=UrBK2m1gjciCr35wTC0jvFDc8NduzI.1  ミーティング ID: 884 7934 2528 パスコード: 433621
 人身売買や、サイバー犯罪、強制移住などの人権問題は、日本でも国境を超えて加害や被害が起きています。報告会では、日本を含むアジアの現状を知り、人々の声に耳をかたむける教会の働きにつなげていくため、会議に参加したお二人からお話を伺います。
主催:日本聖公会管区事務所・東京教区人権委員会


▽歌による夕の礼拝
日時:11月30日(日)17時 
場所:聖アンデレ教会
 今回の「歌による夕の礼拝」は、髙橋主教の司式と説教のもと、教区聖歌隊の奉唱により、聖アンデレ教会の夕の礼拝の時間にささげられます。日常の忙しさから少し離れて、美しい旋律に賛美の声をのせて共に祈りましょう。


▽聖歌集を歌う会~クリスマスを歌おう!
日時:12月6日(土)10時~16時(部分参加も可能)
場所:東京聖三一教会
主催:北関東教区/東京教区礼拝音楽委員会
参加費:500円、昼食持参
 詳細は各教会宛てのチラシまたは教区ホームページをご覧ください。
 お申込みは以下のいずれかにて12月2日(火)まで。Googleフォーム:https://forms.gle/eSQSrcX2vkpp31Xg8
メール:reihaiongaku.tko@ymail.ne.jp
 お名前、所属教会、当日の連絡先、「クリスマスに歌いたい聖歌」(2曲以内)をご記載ください。


▽聖愛教会のクリスマス・コンサート
チェロとオルガンのデュオ 祈りの調べ
日時:12月6日(土)14時開演(13時半開場)
場所:聖愛教会聖堂
演奏:黒川 正三(チェロ)・黒川 文子(オルガン)
入場無料
ご来場に際しては公共交通機関をご利用ください。


▽第22回みんなでつくるクリスマスパーティー
日時:12月6日(土)14時~16時
場所:目白聖公会
参加費:300円(ガイドヘルパーの方・幼児・小学生は無料)
定員:50名(サポートの必要な方はご連絡ください)
申込・問い合わせ:障関連mail:syokanren@gmail.com ℡・Fax:鵜飼03(6205)5531
共催:外濠教会グループ協議会・「障がい者」関連活動連絡会
後援:信仰と生活委員会
「障がい」のある人もそうでない人も、大人も子どもも、お互いを認め合いながら、みんなで楽しいクリスマスの一時をつくります。
ハンドベルと手話の演奏、ページェント、クリスマスの工作、おやつ作り、あなたはどれに挑戦してみますか?申し込みお待ちしています。


▽聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂  「夕の祈り」
日時:12月7日(日)17時
司式・説教:司祭 成  成鍾
奏楽:山司  恵莉子(オルガン)
自由献金


▽ニケア公会議1700年記念WCC第6回信仰職制会議報告会
日時:12月12日(金)19時~21時
場所:日本福音ルーテル東京教会       1F会議室
参加費:無料
申込み:Googleフォ―ムより申込みください
https://forms.gle/XsqWCJFSrwxnZTrG9
申込み締切:12月5日(金)
主催:日本キリスト教協議会(NCC)神学・宣教部門(NCC信仰と職制委員会・NCC神学宣教委員会)
 2025年10月、エジプト・アレクサンドリアにて「ニケア公会議1700年」を記念するWCC主催「第6回信仰職制世界会議」が開催されました。この会議に出席された西原廉太主教(中部教区主教・京都教区管理主教、NCC信仰と職制委員会委員長)による報告会。


▽東京聖三一教会クリスマス・ファミリーコンサート
日時:12月14日(日)14時(開場:13時半) 入場無料
演奏:ハープ、フルート、チェロ、ファゴット、リコーダー、オルガン、ピアノ、聖歌隊
クリスマスキャロルをご一緒に歌いましょう!
コンサート後のカフェもお楽しみください。


▽千住基督教会 クリスマスのみの市
日時:12月20日(土)12時
場所:千住基督教会
 午前中にこども礼拝を終え、教会からは暖かい食べ物、また、近隣の親子さんが中古衣料やおもちゃなどを出店します。


▽平和の種まきフェスティバル
日時:2026年1月11日(日)15時
  ~1月12日(月・休)15時
場所:オリンピック記念青少年センター
参加費:全日程3000円、1日2000円
宿泊費:A棟5660円、D棟8000円(バス付)
    (いずれも食費は別)
主催:NCC教育部他
締切り:12月15日(定員70名)
申込みは下記URLかQR コードで。
  https://x.gd/bphKt
・出会いと学び、励ましと賛美の時間をともに!
・詳細は東京教区ホームページまたは各教会に配布された案内をご覧ください。


▽冬の唱詠晩祷
日時:2026年1月12日(月・休)16時
場所:聖公会神学院
司式:主教 武藤 謙一(聖公会神学院校長)
説教:主教 渋澤 一郎(前中部教区主教)
申込み期限:12月1日~15日
定員:30人(先着順)
申込みはGoogleフォームを使用してください。
主催・問合せ:聖公会神学院


2025年~2026年
  み言葉と歩む降臨節から降誕節
 黙想の手引きが北関東教区・東京教区宣教協働
 特別委員会から発行されました。
 詳細は教区ホームページをご覧ください。


今週・来週の予定
11月30日~12月13日
 30(日) 降臨節第1主日
城南教会G協議会
 12月
  2(火) 礼拝音楽委員会
  5(金) 説教試験 (藤田美土里執事)
  6(土) 聖歌集を歌う会
  7(日) 降臨節第2主日
 10(水) 北関東教区・東京教区 広報小委員会
  共育プロジェクト


東京教区 第147(定期)教区会 開会演説
2025.11.22(土)
主教 フランシスコ・ザビエル 髙橋宏幸


 本日は、東京教区第147(定期)教区会に、主日前日お集りいただきました議員、関係者の皆さま、教区会書記局、教区事務所、会場準備をしてくださった方がたに深く感謝と御礼を申し上げます。
 私たちはキリストの弟子として召され、教会問答にも「神の民」と明記されていますように、神様の声、イエス様の声に心と耳を傾け、聖霊の導きを祈り求める神の民です。教会会議は、世俗の会議体とは異なります。皆さまのご協力をお願いいたします。本日は、2026年度の活動計画と予算が主なるものですが、歴史的重要性を持つと言っても過言ではない議案もありますので、真摯に取り組んでまいりたく思います。
 前教区会前には、大石忠さんより「合理的配慮」の話を伺い、学び始めましたが、その学びやプログラムは継続しています。この学びを重ねている教会もあり、「合理的配慮」は突き詰めれば教会論に辿り着くテーマであると伺ってもいます。また、教役者、日曜学校など子どもに関わる方がた、教会委員の方がた、青年を対象とした「セーフチャーチ・ガイドライン」研修会も重ねていただいています。本日、皆さまの机の上には「セーフチャーチ:始め方ガイド」を置きました。日本聖公会では、「日本聖公会セーフチャーチ・ガイドライン」が2026年の定期総会で決議されるよう準備が進められています。お手元の「セーフチャーチ:始め方ガイド」は、アングリカン・コミュニオンのセーフチャーチ委員会(ACSCC)が2023年に公開した資料を翻訳したものです。セーフチャーチの考え方や活動について理解を深めるための補助資料として目を通され、活用してくださるようお願いいたします。
 日本は豊かな国であると言われながらも、子どもたち、そして大人たちの中にも貧困、虐待、イジメなど少なくありません。殊に「なぜ、未来ある子どもたち、そして今を一緒に生かされている子どもたちが一部の大人たちの私利私欲の犠牲に?」と戸惑い、怒りを覚えたり心を痛めたりしながらも、当事者意識、想像力を持ち、イエス様のなさることに倣い、為すべきことを教え示してくださいと祈り続けます。同時に、子どもたちだけではなく、神様から命の息を吹き込まれている、その同じ人間によって息をできなくさせられている人びとがいます。妬みや非難は自分が作り出した心ですが、互いを思いやる心は神様からの賜物です。その賜物を用いて、息をできなくさせられている人びとが息を取り戻すことができるよう仕える信仰共同体として成長していくこと、本来神様は、全ての人に神様の息を吹き込まれ生きるようにされたという視点を大切にできる信仰共同体に私たちがなりますようにと祈ります。
 北関東教区との宣教協働・新教区設立に向けて、「東京教区・北関東教区宣教協働特別委員会」委員長の鈴木伸明司祭がご葬儀のためお出でになれませんので、副委員長の中川英樹司祭からお話しいただくことになっています。私たちは常に主と共に歩み続ける信仰共同体、神の民、キリストの弟子たちとして成長し続け(Becoming)たいと祈ります。自分(たち)内々での完璧、完成だけを追い求める時、その先には自己満足、自己完結が待ち受けている危険や、歩みが止まるという落とし穴に注意したいと思います。キリストの教会は、常に同伴者なるイエス様とともに、未来を創り続ける主の器として歩み続けるキリストの弟子集団です。
 今を遡ること1971年開催の日本聖公会第31(定期)総会で「日本聖公会教区制問題研究委員会」が設置され検討を重ね、1974年第33(定期)総会に委員会報告がなされています。その中、「宣教理念、教会の体質改善」という本質的なことが指摘されましたが、既に半世紀以上の時が経過しました。私たちはキリストの弟子として召され、用いられています。授けられている使命を実践するためには、絶えずみ声を聴き、祈りと学びをともにし、神様に仕える道を選び取る決断を進めねばなりません。同時に、その「和と輪」が広がっていくことを祈ります。
 私たちキリストの教会は、歴史における出来事に責任を持つ教会、キリストの弟子として成長する教会へと歩み続ける務めがあります。古い伝統は新しい伝統を生み、新しい伝統は古い伝統を活かすという精神を大切にしつつ、交わりの内に、これまで見えていなかったものが見えてくる、祈る相手や祈ってくれる仲間が増えていく、北関東教区との宣教協働・新教区設立はその働きでもあるとともに、二教区間だけの事柄で完結するものではなく、日本聖公会が先に進むことと深く関わる働きでもあります。今後の日本聖公会にとっても重要な議案が後程審議されます。
 
 私たちキリストの教会は、この世の権威の象徴ではなく、神様の権威の象徴にならなければなりません。壁を作るだけで橋を架けない教会にはならないために、いのちを愛でる教会に、人を幸せにするために祈りに生き、祈りに生かされる信仰共同体に成長していかれるよう聖霊の導きを祈り続けます。いのちを支え合ってこそのミッションであり、キリストの教会は希望と癒しを見出すためにこの世に存在し、仕え続けねばなりません。停滞、マンネリ化しないためには、新しい扉を開かなければならないでしょう。
 いまだにコロナの完全収束が見られない中、また暴力が支配している世界、先が見えない社会に在って「如何に希望を?」ということを宣教の柱の一つにしたいと思います。イエス様の復活を記した有名な「エマオ途上」の出来事では、不安と絶望の中での弟子たちの逃避行でしたが、そこにそっと近づき、寄り添われ、歩みを共にされるキリストが、私たちにもいらっしゃいます。あの出来事は時代や場所、状況の違いこそあるものの、今の私たちに重なるところがあります。不安の中にあっても、必ずキリストが共に歩まれるのです。人びととの出会いによっていのちを回復する希望と、そこに関わり続けてくださるイエス様に仕え続けたく思います。そのためにも、聖霊が何を語り続けてくださっているかを聴くことから教会の在り方を問い続けたいものです。共に歩むとはキリストの歩み方であり、現代社会に不可欠なことであり、キリストの教会は一緒に歩むことによって希望を生み出すものに成長させられます。キリストの愛によってともに歩むことを、絶望を打ち破り、希望を生み出す原動力にしていきたいものです。そのために、授かっている教会の底力、原点に心を向け、立ち返ることも大切にしたいと思います。私たちキリストの教会は、神様の愛と恵みに生かされるサクラメンタルな共同体です。
 前教区会でも申し上げましたが、今年は「戦後80年」の年です。日本聖公会の諸々の働きは、戦後80年を軸に行われてきました。私たち東京教区においても、過去の悲惨な出来事を過去に閉じ込めるのではなく、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」とのイエス様の御言に仕える祈り人、働き人となるべく聖霊の導きを祈り続けます。また、依然として「宗教は恐ろしいもの」という世論がある中、私たちが宣教の使命に取り組む際、真に自由な宗教教団・信仰共同体として宗教法人、公益法人としての管区や教区、また教会・礼拝堂の在り方に留意する必要があります。
 聖職養成に関しては、現在、聖公会神学院一年次に聖職候補生一名が在学中、また「見守り(同伴)プログラム」を終えられた方が一人、他に三人がプログラム途上に、さらに一人の方から聖職候補生志願が出されております。約一年に及ぶこのプログラムにおいて、複数の同伴メンバーとの祈りとやり取りを通して召命への識別をしていただいていますので、皆さまのご加祷をお願いいたします。
 日本聖公会では、先に「202230」という、教会の意思決定機関に30パーセントの女性参画を目指す動きが始まりましたが、この度「203040」という、2030年には40パーセントを目指していますことを覚え、また大切にしたいと思います。
 最後になりますが、先般CCA主催「アジアにおける強制移住、人身売買、サイバー犯罪の増加との闘いに関する国際会議」に林汶慶執事を、USPG・北インド教会ドゥルガプル教区共催「人身売買と現代の奴隷制に関する会議」にはトーマス・アッシュさん(聖オルバン教会)を派遣しました。11月30日「人権活動を支える主日」夜、日本聖公会全体でZoomでの報告会が予定されています。お心に留めていただきたいと思います。
 新しい歩みを培っていく東京教区の上に、そして本教区会の上に主の祝福と聖霊の導きが豊かに注がれますことを祈ります。御清聴有難うございました。
【聖公会の宣教の5指標】
  神の国のよき知らせを宣言すること
  新しい信徒を教え、洗礼を授け、養うこと
  愛の奉仕によって人々の必要に応答すること
  社会の不正な構造を改革し、あらゆる暴力に反対し、平和と和解を追求すること
  被造物の本来の姿を守り、地球上の生命を維持・再生するため努力すること