聖霊降臨後第8主日 2012年7月22日(日)

 

マルコによる福音書 6:30 - 44


30さて、使徒(しと)たちはイエスのところに(あつ)まって()て、自分(じぶん)たちが(おこな)ったことや(おし)えたことを(のこ)らず報告(ほうこく)した。 31イエスは、「さあ、あなたがただけで(ひと)(ざと)(はな)れた(ところ)()って、しばらく(やす)むがよい」と()われた。 ()()りする(ひと)(おお)くて、食事(しょくじ)をする(ひま)もなかったからである。 32そこで、一同(いちどう)(ふね)()って、自分(じぶん)たちだけで(ひと)(ざと)(はな)れた(ところ)()った。 33ところが、(おお)くの(ひと)(びと)(かれ)らが()かけて()くのを()て、それと()づき、すべての(まち)からそこへ一斉(いっせい)()けつけ、(かれ)らより(さき)()いた。 34イエスは(ふね)から()がり、大勢(たいせい)群衆(ぐんしゅう)()て、()(ぬし)のいない(ひつじ)のような有様(ありさま)(ふか)(あわ)れみ、いろいろと(おし)(はじ)められた。 35そのうち、(とき)もだいぶたったので、弟子(でし)たちがイエスのそばに()()った。「ここは(ひと)(ざと)(はな)れた(ところ)で、時間(じかん)もだいぶたちました。 36人々(ひとびと)解散(かいさん)させてください。そうすれば、自分(じぶん)(まわ)りの(さと)(むら)へ、(なに)()べる(もの)()いに()くでしょう。」 37これに(たい)してイエスは、「あなたがたが(かれ)らに()(もの)(あた)えなさい」とお(こた)えになった。 弟子(でし)たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを()って()て、みんなに()べさせるのですか」と()った。 38イエスは()われた。「パンは(いく)つあるのか。 ()()なさい。」 弟子(でし)たちは(たし)かめて()て、()った。「五つあります。それに(さかな)が二(ひき)です。」 39そこで、イエスは弟子(でし)たちに、(みな)(くみ)()けて、青草(あおくさ)(うえ)(すわ)らせるようにお(めい)じになった。 40人々(ひとびと)は、百(にん)、五十(にん)ずつまとまって(こし)()ろした。 41イエスは五つのパンと二(ひき)(さかな)()り、(てん)(あお)いで賛美(さんび)(いの)りを(とな)え、パンを()いて、弟子(でし)たちに(わた)しては(くば)らせ、二(ひき)(さかな)(みな)分配(ぶんぱい)された。 42すべての(ひと)()べて満腹(まんぷく)した。 43そして、パンの(くず)(さかな)(のこ)りを(あつ)めると、十二の(かご)にいっぱいになった。 44パンを()べた(ひと)(おとこ)が五千(にん)であった。

新共同訳聖書


牧師コーナー

ひまわり

本日の福音書は5つのパンと2匹の魚の供食の奇跡が語られていますが、奇跡を理解するためにもイエスの思いである言葉に注目したいと思います。イエスは群衆が「飼い主のいない羊のような有様を見て深く憐れみ」とあります。憐れむと言うのは「人の痛みに共感する」という意味があります。そうするとイエスは群衆を憐れむというのは群衆が求めている痛みに共感したと読むことが出来ます。群衆がどのような状況であったかと言えば「飼い主がいない羊」のようだと聖書は記します。羊は飼い主の保護がなければ水や食べ物にもありつけないのです。敵から身を守る術もないのです。本当に弱い者がどのような保護も導きもないとすればどれほど不安であるか。
奇跡は最終目標ではありません。そこで行われた奇跡に、神が人々の痛みに共感する方であることを知ることが大切なことなのでしょう。

牧師 司祭 バルナバ 前田(まえだ) 良彦(よしひこ)


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