<特 祷>
永遠にいます全能の神よ、あなたは常にわたしたちの祈りに先立って聞き、わたしたちが願うよりも多く与えようとしておられます。どうか豊かな恵みを注ぎ、わたしたちを赦して良心の恐れを除き、あえて願いえない良いものを与えてください。み子イエス・キリストのいさおととりなしによってお願いいたします。アーメン
<聖 書> マタイ13:31-33.44-49a
<メッセージ> 何を求めたらいいのでしょうか
聖歌を歌いましょう。
483番
1、神の国と神の義を まず求めよう
すべては神の賜物 ハレル ハレルヤ
※ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレル ハレルヤ
2、ひたすら求めるときに 主は応えられ
扉は今 開かれる ハレル ハレルヤ
※
3、光を輝かせよう 世界の人に
み栄えを示すために ハレル ハレルヤ
※
父と子と聖霊の御名によって アーメン
まず、旧約聖書のソロモン王物語(列王記上3:5以下)からをお聞きください。父ダビデの後を継いで、イスラエルの王となったソロモンの夢の中に、主(神さま)が現れました。主はソロモンに語り掛けます。「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」いいですね。夢でいいから、神さまでてきてくれないかな、なんて思ってしまいます。私でしたら、自分勝手なことをお願いしそうです。皆さんはいかがですか。
ソロモンは、「・・・・・わたしは取るに足りない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。・・・どうかあなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕(しもべ)に聞き分ける心をお与えください。・・・」
と願いました。主(神さま)は、このソロモンの願いをお喜びになり、「あなたは自分のために長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。見よ、わたしはあなたの言葉に従って、あなたに知恵に満ちた賢明な心を与える。・・・・」と言って、ソロモンに祝福をお与えになりました。
私たちは、人生において、幾度なく壁にぶつかり、どうしていいかわからないことがあります。また、人生の岐路に立ち、どちらへ歩んだらいいか迷うこともしばしばあります。このような時、何を求めたらいいのか、これはとても大切な問いであります。最初に歌った聖歌にありますように、主イエスは仰いました。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」(マタイ6:33)何を飲もうか、何を食べようか、何を着ようかと思い悩むこと、思い煩うことから解き放たれると主イエスは言われ、そのように生きられました。ソロモンは主イエスのことばを先取りした人でありました。
神の国と神の義、何ものにも優先して求めなければならないものです。
その神の国が、本日の福音では、からし種やパン種、畑に隠されている宝、私たちの手には届かないような高価な真珠にたとえられています。人間の頭で計算された、計画された仕事の実り・結果ではないようです。偶然や幸運の問題であるかのようにほのめかされています。私たちは、神の国や神の義に与るにふさわしいものではないのですが、無償の賜物として与えられるものなのです。
この賜物に与る時、感謝して、深く頭を垂れて頂くことが、すべての財産を売ってと表現されています。(カルト集団のように、人生や家族、自分自身、すべてを破壊すようなささげものを要求しているのではありません。注意!)
神の国や神の義、私たちが生きるために必要なもの、神さまからの賜物であり、頂き物なのです。(感謝しつつ生きることは大事なことです。)
頂き物とすると、私は何もしなくていいかというとそうではないのです。
一つはソロモン王が示してくれた祈りです。「・・・・・わたしは取るに足りない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。・・・どうかあなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕(しもべ)に聞き分ける心をお与えください。・・・」正しく聞き分ける知恵です。
もう一つは、神さまにゆだねる信仰です。「神を愛する者たち、つまり御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということをわたしたちは知っています。」(ローマ8:28)いろいろなことがあるのですが、神さまによって万事が益となるということを知るために、識別する知恵が必要なのです。
「中道、ビア・メディア」という聖公会が大事にしている考え方があります。なんとなく、真ん中あたりを行く、どっちつかずの印象があります。そうではないのです。「ちょうどいい道を選び取ること」です。そのためには、正しく聞き分ける知恵、正しく識別する知恵が必要です。
神の国と神の義を求めながら、ソロモンの祈り、聞き分ける知恵を祈ることを大事に歩んで参りましょう。
父と子と聖霊の御名によって アーメン
<ウクライナとロシアの人々、世界の平和のための祈り>
正義と平和の神よ、
わたしたちは今日、ウクライナの人々のために祈ります。
またわたしたちは世界の平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。
明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、 み旨に適う決断へと導かれますように。
そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。
平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン。
<黙想しましょう。>
大阪教区成立100周年の年、神さまの御力が大阪教区に豊かに注がれますように。教区婦人会100周年を憶えて
この社会にあって、居場所がなく、生きづらさを感じている人々のため
新型コロナウイルス感染症の収束のため
戦争に苦しむ人々のため 特にスーダン、ミャンマーの人々
世界各地の災害(地震、洪水)犠牲者・被災者を憶えて。
<主の祈り>
主イエスが教えられたように祈りましょう。
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン