きょうくニュース 第613号(テキスト版) 2025.3.23
日本聖公会東京教区
港区芝公園 3-6-18
編 集 広報委員会
◇3月の代祷・信施奉献先
◇3月の代祷・信施奉献先
▽聖公会生野センターのため(2日)▽東京教区神学生のため(9日)▽いのちの電話の働きのため▽聖公会東京311ボランティアチームの働きのため▽ぶどうのいえのため
◇第 146(定期)教区会報告
◇第 146(定期)教区会報告
3月20日(木・休)聖アンデレ主教座聖堂及び聖アンデレホールにて、第146(定期)教区会が開催された。また、礼拝後、礼拝堂にて『「合理的配慮の提供」と教会の役割を学ぶ』をテーマに学びの時が持たれた。
第1号議案 基本財産組み入れ承認の件、第2号議案 収益事業開始承認の件、第3号議案 聖救主教会キッドスクール廃園承認の件、第 4 号議案 土地・建物の分筆頭記の件、第5号議案 2024年度教区会計報告(一般会計、特別会計)決算承認の件、第6号議案 常置委員の任期および選挙に関する規則設定の件を可決された。会議中に常置委員選挙が行われ、聖職常置委員に、中川 英樹司祭、上田 亜樹子司祭、卓 志雄司祭(補欠:下条 裕章司祭)。信徒常置委員に、植松 功氏、黒澤 圭子氏、後藤 務氏(補欠:土屋 寛子氏)が選出された。教区会後、第1回常置委員会が開かれ、常置委員長に中川 英樹司祭を互選。
▽聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂 「夕の祈り」
▽聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂 「夕の祈り」
日時:4月6日(日) 17時~
場所:聖ルカ礼拝堂
司式:司祭 成 成鍾
奏楽:濵野 芳純(オルガン) 自由献金
*「夕の祈り」は第 1 日曜日の 17 時からに変更となりました。
▽立教大学教会音楽研究所主催2025年度 オルガン講座・リードオルガン講座(講師:﨑山 裕子)
▽立教大学教会音楽研究所主催2025年度 オルガン講座・リードオルガン講座(講師:﨑山 裕子)
オルガン講座
日時:4月26日(土)16時〜17時半 開講・全8回
場所:立教大学池袋キャンパス・チャペル会館2Fマグノリア・ルーム、立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋キャンパス)、立教学院聖パウロ礼拝堂(新座キャンパス)
リードオルガン講座
日時:5月17日(土)16時〜17時半 開講・全8回
場所:立教大学池袋キャンパス・チャペル会館2Fマグノリア・ルーム
受講形態:「対面・現地聴講・動画配信のみ・教会としての動画視聴」から選択(講座は全回、講座翌週の同時刻より動画配信いたします。両講座ともに、全ての受講者及び聴講者に、講座翌週に動画配信のURLをお送りいたします)
講師:﨑山 裕子(立教学院オルガニスト、立教大学 教会音楽研究所所員)
定員:対面10名、聴講は制限なし
参加費:各講座12,000円(全8回分)
申込方法:申込専用フォームよりお申し込みください。
URL:https://forms.gle/mWZqM7L8HEFmTBjN6
申込期限:4月2日(水)15時
お問い合わせ:立教大学教会音楽研究所 メールアドレス music@rikkyo.ac.jp
< 青少年のためのプログラム 予定>
< 青少年のためのプログラム 予定>
青少年世代間プログラム
「みんなでつくろう青少年の部屋 〜ペンキぬり 」
日程:3月29日(土)10時~14時
場所:浅草聖ヨハネ教会
対象:新中学1年生〜青年世代
お問い合わせ・お申し込み先:
mission-sec.tko@nskk.org (担当 新田・福澤まで)
中高生世代キャンプ
日程:8月18日(月)~21日(木)
場所:シャロームロッジ
小笠原青年キャンプ
日程:8月15日(金)~21日(木)
< 戦後80年と平和に関するプログラム>
< 戦後80年と平和に関するプログラム>
・3/23(日)聖十字教会 10時半聖餐式後 戦争体験の話を聞く(Zoom配信あり)
・4/13(日)聖マーガレット教会 13時15分〜14時半 「1942〜47:スクラップブック」 お話:吉田尚夫さん
・3/24(月)18時〜19時 首相官邸前でゴスペルを歌う会 (平和を実現するキリスト者ネット)
毎月第4月曜日 (次回以降:4月28日、5月26日)
場所 首相官邸前(千代田線・丸の内線国会議事堂前駅から徒歩 2分、銀座線溜池山王駅から徒歩 5分)
※楽器を持って参加してくださる方も、大歓迎です! 貸し出し用楽譜もあります。
【お知らせ】
【お知らせ】
☆2025大斎節 礼拝・プログラム一覧を教区ホームページに掲載しました。詳細は各教会のHPまたは直接お問い合わせください。
今週・来週の予定
今週・来週の予定
3月23日~4月5日
23(日) 大斎節第3主日
山手G教会協議会
城南G教会協議会
環状G教会協議会
外濠G教会協議会
24(月) 小笠原プロジェクト
30(日) 大斎節第4主日
31(月) 北関東・東京教区 合同 広報委員会
4月
5(土) 財政委員会
東京教区 第146(定期)教区会 開会演説
東京教区 第146(定期)教区会 開会演説
2025.3.20(木)
主教 フランシスコ・ザビエル 髙橋宏幸
― はじめに ―
本日は、東京教区第146(定期)教区会に休日の中ご参集いただきました議員、関係者の皆さま、教区会書記局、教区事務所、会場準備をしてくださった方がたに、この場を借りて感謝と御礼を申し上げます。
ここ数回申し続けていますが、私たちはキリストの弟子として召されていることを心に留め、神の民としての働きを整えるべく、教区会を「神の民の会議」に相応しいものとしたいと思います。皆さまのご協力を切にお願いいたします。
この度は、2024年度の活動報告と決算が主なるものですが、これらを終わったこととしてではなく、更なる今後へと繋がるものにしてまいりたいと祈ります。
― 更なる歩みに向かって ―
本日は、議事に先立ち大石忠さんによる「合理的配慮」の研修をしていただきました。お話しくださった大石さんはじめ、今日に至るまでに助言、企画、準備等をしてくださいました方がたに感謝を申し上げます。
また、「合理的配慮」のみならず、これまで「セーフ・チャーチガイドライン」研修会を重ねて、教役者を対象とするもの、日曜学校など子どもに関わる方がた、教会委員の方がたを対象にした研修会も重ねていただいており、来月には青年を対象に準備をしていただいています。しかし、こうした研修は当日のみで終わらせることのできるものではありません。参加者だけに留め置くものではなしに、更に教会・礼拝堂・施設などへ伝え、拡げていくことを通して、東京教区全体の神様と人びとに仕える信仰共同体、キリストの体としての宣教姿勢に関わり、様々な抑圧からの解き放ちに繋がるものとすべく、今後も回を重ねてまいります。明日の「国際人種差別撤廃デー」についても、教会の在りよう、使命を考え、形作る上で同様に位置付けたいと思います。
後程、各委員会からの報告がなされますが、教区の宣教の働きの拠点は各教会・礼拝堂にあるということを、常に確認し続けたいと思います。しばしば「教区は?」という声を耳にしますが、教区の働きはその拠点の働きに協力し、また教会・礼拝堂間、あるいは関わりある諸団体、諸施設を含めての協力・協働を助けるものです。教区、また諸機関は、むしろ各教会・礼拝堂や教会グループのプロジェクトの遂行の支援に奉仕することが望ましいと思います。このことが、各教会・礼拝堂の自発性と主体性、つまり教会の自立と多様性を持った発展を強化することへと繋がるものと強く思います。
教会・礼拝堂とその会衆、すなわち私たちは、御声に聴き、祈り、黙想をする中で、神様から絶えず信仰的決断、選択と実行を求められています。キリストの弟子としての自覚と授けられている使命に基づいて祈りと学びをともにしながら、それぞれのあり方を検証しつつ、新たな宣教目標の共有とそれに基づいて、神様のみ声に従い仕える道を選び取る決断を進めてまいります。
北関東教区との宣教協働・新教区設立に向けて、昨年から実務面でのスピードアップをお願いし、北関東教区との合同教役者会、東京教区内での教役者会の実施を重ねてきています。また、これまでに行われてきました様々な交流企画に加えて、複数の聖職の方がたには、北関東教区内教会での主日奉仕に務めていただいており、交わりを持っていただいていることに感謝いたします。既に広報を通して知らされていますように、信徒対象、教役者対象での会を持つことになっています。但し、そこでは進捗状況等の説明会で終わるのではなしに、主から託されているキリストの教会としての使命、即ち宣教を根底に置いて、あるいはそれを巡って、宣教や教区、教会・礼拝堂の在り方などについて検討が深められる集まりとなることを願います。後ほど、「東京教区・北関東教区宣教協働特別委員会」委員長の鈴木伸明司祭様からも、詳しくお話しいただくことになっています。本年秋の教区会にて「新教区設立について」の議案が出される予定ですので、与えられている時を大切にしてまいります。
かつて、20世紀は戦争と紛争が繰り返された世紀でした。不要な戦争や暴力を伴う世界の動きは減少傾向どころか、未だ収束を見せません。同じ人間でありながら、相手に甚大な被害を与える技術も著しく発達し、ことに弱い立場に置かれている人びとの犠牲が著しく増しています。加えて、財的、社会的、また情報における貧富の格差も拡大しています。21世紀に入って既に四半世紀が経ちましたが、神様の平和と正義の実現に希望を与えるため、キリストの教会は一層大きな宣教課題を課せられています。尊厳限りないいのち、それも神様からのいのちを壊すことを平然と行っている動きがはびこる中、いのちに仕えることは私たちが従い続けなければならないイエス様の福音の教えであり、私たちへの委託です。宣教の目的と具体的な働きは、神様の御心に従うという信仰に動機付けられています。今、私たちは大斎節の中に在りますが、イエス様の十字架への道に従う信仰が強められ、確固たる目標を以て、神様の御心に叶う対応、プロセスを求めて祈ります。
今年は「戦後80周年」の年になります。管区全体の働きは、この戦後80周年を軸に行われる予定ですが、私たち東京教区においても過去の悲惨な出来事を過去に閉じ込めるのではなしに、イエス様の「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」との御言に従うべく祈り人、働き人となるべく聖霊の導きを祈り続けます。またこのことは「自らとの闘いなくしては!」ということも、深く心に刻み続けます。
丁度30年前のオウム真理教による痛ましい事件、また数年前に起きた旧統一協会が絡む事件などを機に、「宗教は恐ろしいもの」という世論の中で、宗教に対する行政の管理、監督、調査が強化され、信教の自由に触れるような国家の介入が生じています。それは、特に税務調査等にも現われています。さらに、宗教法人法以外にも、宗教活動に関わりをもつ法が生み出されている中、種々の法理解をした上で牧会、伝道を行わなければならないような事態になって久しくなります。日本、世界の政治の動向と宣教のあり方を検討しなければならないと思えますし、私たちが宣教の使命に取り組む時、真に自由な宗教団体・信仰共同体として、宗教法人、公益法人としての管区や教区、また教会・礼拝堂の在り方に留意しなければならないはずです。
― 最後に ―
本日の議案にありますように、キッドスクールが来年3月をもって閉園となります。現在、最後の年度の教育計画を作成していらっしゃいます。47年に及ぶ神様の導きを覚え、来年3月には感謝礼拝が予定されています。閉園は大変残念なことですが、これまでの幼子たちへの働き、また関わってこられた方がたの生活の中に刻まれた様々な恵みを覚えて残された日々への祝福を心からお祈りいたします。
1月13日には藤田誠執事が司祭に按手されました。公会の司祭としての働きの上に聖霊の導きを切に祈ります。また、先般、林汶慶(リン・ブンケン)執事が、東南アジア聖公会西マレーシア教区から東京教区へ転籍され、4月から同労者として働かれます。朴美賢司祭は、この度沖縄教区へ転籍されました。立教学院へ派遣していましたプラント・トーマス司祭は、英国での新たな働きへ向け帰国されます。各々の任地での働きが主に導かれますよう祈ります。また、後日公示いたしますが、岡フランセスさん(聖オルバン教会出身)の執事按手式を5月17日に予定していますので、備えの上に聖霊が注がれますよう祈ります。
聖職候補生神志那愛惠さん(月島聖公会出身)が、4月から聖公会神学院での学びを始められます。さらに、数名の方からも聖職志願が出されています。受理された暁には、聖職養成委員会の「見守り(同伴)プログラム」に進んでいただきます。約一年のプログラムにおいて、複数の同伴メンバーとのやり取りを通して、召命への識別をしていただきますので、皆さまのご加祷をお願いいたします。
すでに公表されましたように、4月1日付で教役者人事の異動が行われます。教区内全教会に牧師として司祭を派遣出来ず、執事や聖職候補生が牧師館に定住、管理体制の教会もあります。そのような中、定年退職された司祭の方がたの温かいご厚意によって、主日聖餐式その他の奉仕にご尽力くださっていることに感謝を申し上げます。
新しい歩みを培っていく東京教区の上に、また本教区会の上に主の祝福と導きが豊かにありますことを祈ります。御清聴有難うございました。
前教区会に続き、以下に【聖公会の宣教の5指標】を記します。
神の国のよき知らせを宣言すること
新しい信徒を教え、洗礼を授け、養うこと
愛の奉仕によって人々の必要に応答すること
社会の不正な構造を改革し、あらゆる暴力に反対し、平和と和解を追求すること
被造物の本来の姿を守り、地球上の生命を維持・再生するため努力すること