第650号(テキスト)

きょうくニュース 第650号(テキスト版) 2025.12.21
日本聖公会東京教区
港区芝公園 3-6-18


◇12月の代祷・信施奉献先

▽世界エイズデー(1日)▽野宿生活者支援のため(Ⅱ)▽エルサレム教区の難民支援活動のため▽日本聖書協会の働きのため▽難民・移住労働者のため


◇イエス様と歩く コリドーウォーク
回廊を歩く 黙想会
日時:2026年1月12日(月・休)9時~16時半
場所:ナザレの家
申込み・問合せ:kyouikpj@gmail.com
申込み期間:2025年12月15日
       ~2026年1月9日
参加費:1500円(昼食持参の事)
共催:信仰と生活委員会 共育プロジェクトナザレ委員会


▽下町教会グループ 聖書の会
 下町以外からのご参加も多数あります。皆様のご参加をお待ちしています。
日時:12月26日(金) 10時半
場所:神田キリスト教会(対面)
*マルコによる福音書を少しずつ読み進めています。


▽「韓国と日本の新しい聖歌」-『日本聖公会 聖歌集』から
日時:2026年1月10日(土)16時〜17時半
場所:立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋キャンパス)
講師:キム・ジソン(ソウル神学大学教授)、竹佐古 真希(日本基督教団讃美歌委員、オルガニスト)、坂本 日菜(作曲家、横浜聖アンデレ教会オルガニスト)、﨑山 裕子(立教学院オルガニスト)
入場無料/定員200名
申し込みフォーム
https://forms.gle/HKzbj1fL9EZCMb5B6
締切:2026年1月7日(水)17時
問い合わせ先:立教大学教会音楽研究所 music@rikkyo.ac.jp


▽立教大学教会音楽研究所
オルガン講座 ー個人レッスン形式でー
日時:2026年2月12日(木)〜3月19日(木)   開講(毎回木曜日)
場所:立教学院聖パウロ礼拝堂(立教大学新座キャンパス)
講師:佐藤雅枝(立教新座中学校・高等学校オルガニスト、当研究所所員)
定員:4名(受講のみ)*参加費あり
お申し込み/お問い合わせ:立教大学教会音楽研究所 music@rikkyo.ac.jp



【ガザに届け!ニットでエールを!】 
〜私たちはガザを支援するためにこのプロジェクトを始めました。一目一目編んでいくと大きな物になるように、少しでもガザに思いを馳せてみませんか。一人でも多くの参加を願っております。〜
 香蘭女学校の平和団体「あすらぶ」と手芸部の中高生徒がパレスチナ子どものキャンペーンと協力して、編み物を通じてガザの子供たちの支援を行っています。
 かぎ針編みで18㎝×18㎝正方形をつくり、つなぎ合わせてガザへの思いを編み、全国の参加者の作品とつなぎ合わせます。来年3月末まで、どなたでも参加可能です。
 詳細は教区HPから、または、 Instagram@knit_4gaza 問い合わせ:KNIT4GAZA実行委員会 メール:koho@ccp-ngo.jp 電話:03-3953-1393 


【教区事務所冬季休業のお知らせ】
 12 月25日(木・降誕日)、12月29日(月)~2026年1月5日(月)を冬季休業とさせていただきます。
【教区ニュース休刊】
 12月28日号、2026年1月4日号 休刊いたします。


今週・来週の予定
12月21日~2026年1月10日
 21(日) 降臨節第4主日
 22(月) 常置委員会
 24(水) 降誕日前夕
 25(木) 降誕日
 26(金) 合理的配慮ワーキングG(Web)
 28(日) 降誕後第1主日
 29(月) 教区事務所冬期休業(~1月5日)
 2026年1月
  1(木) 主イエス命名の日
  4(日) 降誕後第2主日


「教会活動に関するアンケート」 〜各教会・礼拝堂から寄せられた声〜 #3
2025.12.19
東京教区合理的配慮ワーキンググループ
〜関わり合う教会を目指して〜

 今年7月から10月までの期間、各教会・礼拝堂で「教会活動に関するアンケート」にご協力をいただきました。アンケートに寄せられた声をできるだけ具体的に皆様と共有するため、不便さに関する声とそれに対する提案を教区ニュースで少しずつ載せていきます。各教会・礼拝堂での更なる話し合いのヒントとなれば幸いです。
 今回は、 【2】その他の一つ目の質問で、「教会活動や奉仕について、困っていること」に寄せられた声の前半をご紹介します。個人の特定を防ぐため、一部編集しています。

*表記について:合理的配慮ワーキンググループでは「障害」、「障害者」と表記いたします。これは、当事者の方の声から、障害をもって生きる人々の不便さに目を逸らさず、また真の「障害」がどこにあるのかを曖昧にしないという意図によるものです。

◆体の不自由さ、言語、ジェンダーの視点から困っていること
<ハード面>
 スロープはあるが、回り道が必要で使いづらい位置にある/礼拝堂が2階にあり、階段昇降が困難/中庭や玄関に段差や傾斜があり、転倒の危険がある/車椅子の利用スペースが限られている/土足禁止のため、靴を脱ぐ際に転倒の恐れがある/補聴器をつけてもお説教が聞き取りにくい、話の速さについていけない/ホールでのプログラム時にマイクの不調がある/聖具(ろうそくや十字架)が思わぬ場所にあり、白杖でも察知できず危険/大量の紙のチラシが配られるが、消化できず無駄に感じる(電子版の活用希望)/教区会などレポート配布が遅く、かつ電子版でないため、多言語翻訳(英訳)が間に合わない/記名簿に名前を書くのが困難(〇をつけるだけ、またはQRコード入力を希望)/自動翻訳機やユニバーサルトイレなどの設備が不足しているが、資金確保が困難/点字や拡大コピーの式文を自教会で用意するのが困難

<ソフト面>
 LGBTQ+やセクシャルマイノリティの存在が前提とされていない/性別二元論に基づいた性役割や集まりが維持されている/目に見えにくい障害(時間がかかる、ミスをする等)への理解が得られず疲弊する/「パソコンが使える=何でもできる」と誤解され、読み上げソフトの限界などが理解されにくい/周囲が騒がしいと、視覚障害者が誰に話しかけていいか分からず孤立する/隣の人が黙っていなくなると、空気に話しかけてしまう気まずさがある/障害者への対応について、どう誘導・案内すべきか戸惑ってしまう/当事者の目線で何が失礼にあたるか分からず、回答に窮する/新しい聖歌を覚える機会がなく、すぐに歌えない/信徒の高齢化が進み、対応できる健常者が減っている/高齢化により活動への参加率が低下している/耳が聞こえづらい人への対応を現在検討中である

◆体の不自由さ、言語、ジェンダーの視点から困っていることに対する提案
<ハード面> 
 エレベーターを設置する/可能な限り段差を解消する/スロープを真ん中のアクセスしやすい位置に設置する/外履きのまま出入りできるスタイルを検討する/マイクの点検をこまめに行い、担当者を明確にする/難聴者向けのスピーカー付き座席を用意する(当事者への聞き取りを含める)/英語、韓国語、中国語などの多言語式文を容易に入手できるようにする/英語での日時案内や表記を取り入れ、外国の方も入りやすくする/教区レベルで点字や拡大式文を提供・共有してもらう

<ソフト面>
 「お話を聴く会」や、車椅子の使い方等のワークショップを継続・企画する/障害のある人が「お客さん」ではなく、役員として意思決定に参加できる体制を作る/子供や若者が、コミュニケーション講座や手話・点字体験を通じて学ぶ機会を作る/手話を習得する機会を設ける/ アンケートに現れない「声にならない声」や「姿」があることを常に意識する/誰にとっても居心地が良くなるよう、マジョリティもマイノリティも互いの存在を尊重する/障害をオープンにでき、それを受け入れる関係性(教会の本質)を目指す/「困っていたらお声がけください」という掲示を出す/母国語がフランス語の難民グループに対し、英語・フランス語が堪能な人が通訳・翻訳を行うような支援を継続する/新しい聖歌を練習する機会を作る/あらかじめ誘導や案内に関する情報を共有し、スムーズな対応ができるようにする

◆その他 困っていること
<ハード面>
 住居が遠いため教会に行くのが難しい/関わりが持てない/若い人たちの集まりが遠くで行われていて交流しづらい/礼拝後に会衆が集まる場所(交流スペース)がない/委員の役割分担が不明確である/特定の活動(オルターや奉仕活動)の参加方法や手順が分かりにくい/バザーの献品ルール(クリーニング必須等)が教会ごとに異なりわかりづらい/北関東教区はまだ婦人会があるが今後はどうなるのか/連絡網が担当ごとに整備されていない/郵便物の紙の量が多すぎて困る/司祭の自筆メッセージで教会を身近に感じられたが今は印刷物だけになっている/全教会のメールアドレスリストがあると助かる/グループメールやLINEなどのSNS活用ができるとよい/名前を忘れてしまうため、名札があると嬉しい

<ソフト面>
 どんな奉仕があるか分からず、参加できず申し訳ない/身体的な理由(高齢・病気・体力の限界)で思うように動けず申し訳なく思う/仕事の都合(日曜多忙)や家庭の事情で、参加したいのに活動しづらいので自宅や、平日にできることはないか/自主的・積極的な奉仕が「余計なお世話」と言われないか不安/一生懸命活動しているのに、文句を言われると辛い/「聖公会に将来はない」という衰退のムードが蔓延している/教区・管区レベルでの積極的な指針提示や、抜本的な解決策を求める/新しく入った人が活動しづらい空気がある/活動が固定化し、新しい発展が乏しい/特定の活動が熱心すぎて、他の信徒が「じゃましてはいけない」と遠慮し、礼拝からも足が遠のく/礼拝堂内での雑談など、静かに祈りたい人への配慮が欠けている(祈りの場を重視してほしい)/伝統や土台が崩れていくような悲しさ、寂しさを感じている/世代に偏りがあり、若い信者が増えてほしいという願い/会衆が受身的になり、奉仕への想い・行動が醸成されにくい

◆その他 困っていることに対する提案 
<ハード面>
 礼拝後の過ごし方として、自由に集まれる「オープンスペース」を設ける(課題:結婚式の控え室など、場所の工面の難しさがある)/居住地近くの教会に所属する/学校関係者・卒業生に限られるものでないように明言する/アコライトや聖歌隊などの奉仕に、学生だけでなく一般会衆も参加できる環境・枠組みを作る/「一教会一牧師」体制など、司祭と信徒が霊的に交われる持続可能な体制づくり/青年会やキャンプなど、若い世代に魅力ある具体的な活動の場を作る/皆に活動や奉仕の機会をもっと提供する

<ソフト面>
 「教会はひとつの家族」という意識/お話を聴く会など毎年の企画、今後も知る機会があるとよい/「知っていて、わかっていて当然」という思い込みを自覚する/丁寧に説明する努力をする/若い方が少ないので高齢者ではなく若い方にもお願いしたい/自分自身の能力不足を感じている人への心理的なフォロー/車椅子の使い方など、具体的で基本的な対応がわかるワークショップを企画する/宗教音楽や聖書の勉強会を通じた、知的・霊的な学びの場/ 若い信徒へ教えを徐々に伝えていく/若い世代との交流を積極的に行い、会衆・学生・指導者が互いに理解を深める/アンケートのフィードバックを丁寧に行い、対話を深める