三位一体主日・聖霊降臨後第1主日

<特   祷>

 永遠にいます全能の神よ、あなたは僕らに恵みを与え、まことの信仰をもって、栄光ある三位一体の神をあがめることができるようにしてくださいました。どうかこの信仰に堅く立って生き、すべての災いに打ち勝つことができますように、父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

<聖   書> ヨハネ福音書16:12~15

<メッセージ> 

父と子と聖霊の御名によって アーメン

まず、聖歌をご一緒に歌いましょう。

聖歌 442

  1. ともにあつまる 語りあう ひびきあう

そこに キリストは 共にいる

  1. 耳をすます 見つめあう 手をつなぐ

そこに キリストは 共にいる

  1. 手をさしのべる 腕を組む 歩き出す

そこに キリストは 共にいる

エゼキエル書には、有名な「枯れた骨の幻」(同書37章)があります。「ドライ・ボーン」という有名な黒人霊歌もあります。今、世界は、日本も影響を受けていると思いますが、新型コロナウイルスや戦争によって、多くの人々が生気を失い、散らされ、渇き、不安におののき、いのちの危険にさらされています。

私たちは生き生きとした自分を失い、核なるものを失い、バラバラにされています。まさに「枯れた骨」のようです。エゼキエル書では、神の霊が、散らされ、枯れた骨に吹き込まれた時、人々は生き生きとなります。これは主イエスの復活や聖霊降臨の出来事を預言しています。

父と子と聖霊なる神の三位一体の教えも、枯れた骨の復活、主イエスの復活の出来事や聖霊降臨の出来事とつながっている教えです。

 三位一体主日のテーマは「つながり、結び、交わり」と言えます。私たちの神さまは、正式に言うと「父と子と聖霊なる神さま」です。父なる神さまは、この世界のすべてをお造りになった創造主なる神さまです。特に、私たち一人一人、畏れ多いことですが、神さまに似て造られました。私たちの中に神さまの似姿があります。だから、お互いにいがみ合ったり、殺し合ってはなりません。神の似姿は、お互いに大切にし合うところで、一番明らかになります。

子なる神さま、それは私たちが神さまからどれほど愛されているかを伝えるために私たちのところに来て下さった主イエスです。そして、私たちの「痛み」「苦しみ」を共に背負って歩んでくださいます。また私たちが人生をどう生きたらいいか、福音書を通して語り掛けてくださっています。

しかしここで問題があります。聖書の言葉はむずかしい。そこで先ほど拝読した福音です。主イエスが神さまの御許に帰られた後、「真理の霊」が私たちに与えられます。聖霊の力は、キリスト教の共同体のただ中に働いてくださっているのです。真理の霊は、「真理をことごとく悟らせてくださる。」(ヨハネ16:13)からです。これが目には見えませんが、私たち一人一人の上に注がれている聖霊なる神様の働きです。

この三位一体の神さま、父なる神さま、子なる神さま、聖霊なる神さまは別々のお働きではなく、深く交わっておられる、もっというと「ひとつなる神さま」のお働きなのです。大韓聖公会の礼拝に出席していますと。「ハナニム」というとても美しい響きのことばがしばしば聞こえてきます。ハングルで神さまのことを「ハナニム」と言います。「ニム」は「様」。「ハナ」は「一」。「お一人なる神さま」です。三位一体の神さまを表しています。そして、この交わりの中に、「あなたもお入りなさい」と、私たちは招かれています。ある方が、キリスト教は「まじわり教」であると言った方がありました。新型コロナの下、人と人の距離が遠くなっていることが心配です。それは教会も同じです。一日も早く豊かな交わりが回復できますように、枯れた骨に命を吹き込んだ神の霊が、すべての人々に生きる力を与える主イエスの復活の力が注がれますようにお祈りします。

また聖書を深く学ぶために、もちろん一人で聖書を読むことは大事ですが、みんなで味わい、分かち合うこともとても大切です。

ウクライナへのロシア軍の侵攻も、心が痛みますし、心配です。他国へ逃げざるを得ないウクライナの人々(人には逃げる権利、殺されない権利があります。)、一方逃げることができない人々を孤独にしてはいけないと思います。常に祈り、支援し、つながりを持つことが大切です。

ウクライナの人々だけでなく、今難民となっている人々とつながっていきたいと思います。なぜなら、キリスト教は三位一体の教えが示すように、「交わりの宗教」だからです。

聖なる三位一体の神が、皆さんの信仰と愛をいよいよ強め、すべてにおいて教会を守り、真理と平和の道に導いてくださいますように。

父と子と聖霊の御名によって アーメン

<ウクライナの平和のための祈り>

正義と平和の神よ、 

わたしたちは今日、ウクライナの人々のために祈ります。 

またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。 

明日を恐れるすべての人々に、 あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。 

平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、 み旨に適う決断へと導かれますように。 

そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。 

平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン。

<主の祈り>

主の祈りをご一緒に唱えましょう。

天におられるわたしたちの父よ、

み名が聖とされますように。

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン

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