インマヌエル新生教会 Immanuel Shinsei Church
インマヌエル新生教会は、2019年1月に、日本聖公会東京教区の池袋聖公会、東京聖マルチン教会、練馬聖ガブリエル教会の三つの教会が一つとなって生まれた新しい教会です。三つの教会が新しい宣教を目指して合同した背景には、地域的に近く親しい交流があった他に、いずれの教会も小さな教会として始まり、その宣教の記憶を大事にしていた歴史的な共通性がありました。
1925年(大正14年)、関東大震災直後の失意の内にある池袋の町で、医師の諏訪幹雄と薬剤師の松林清次の二人が初代牧師となる村尾昇一司祭(後に主教)に働きかけ、医療と伝道の拠点として「池袋会館」を建てました。これが池袋聖公会の始まりです。診療の報酬を献金として受けるという奉仕の姿勢が即宣教活動となり、ここに集う人々は次第に増えていきました。その後、戦争によって教会を焼失するという苦難の時代を迎えましたが、離散した信徒を一人ひとり訪ね歩いた信徒の力に支えられ、1950年に教会を再建し、さらにその三年後には現在地に土地を得て礼拝堂を建てました。礼拝堂はさらに1991年に立派に新築されましたが、現在はインヌマエル新生教会の池袋伝道所となっています。
1935年(昭和10)、すでに還暦を越えた皆川晃雄司祭が、まだ田園風景が広がる練馬の小竹町に移り住みました。司祭は日本聖公会を組織したウィリアムス主教の直弟子の一人で、永年勤めた神田キリスト教会の牧師を退任したばかりでした。ある夜「この地に教会をつくりましょう」と一人の信徒から提案を受けると、数日後の11月3日にこの信徒宅で礼拝をあげました。これが練馬聖ガブリエル教会の始まりです。こうした成り立ちの教会ですから、創立当初から近隣の人々との繋がりを大切にしてきました。特に1965年(昭和40)にこの教会を拠点に生まれたボーイスカウトは地域で大変親しまれています。
1959年(昭和34)9月、立教小学校のチャプレン(学校付きの牧師)であった桜井享司祭が、学校が休みの日曜日こそ子弟の多い東上線沿線地域で積極的な宣教の働きをする必要があると考え、立教学院のチャプレン団の協力を得て、成増の旭幼稚園内のホールを借りて礼拝を始めました。これが東京聖マルチン教会の始まりです。この教会は創立以来礼拝堂も祭壇もなく、時にはよそで礼拝しなければならない仮住まいが続き、徳丸の地に自前の礼拝堂を得たのは実に18年後の1977(昭和52)年のことでした。この礼拝堂も、2年後には建替えが必要だった建物を利用した質素なものでしたが、結局そのまま40年間使われ続けました。このようにけして恵まれた環境とは言えない中で、信徒たちは共に聖書を読み、食事をし、キャンプをし、音楽会を行い、他教会では考えられないほど多くの聖職を輩出してきましたが、建物の老朽化はいかんともしがたく、2019年3月に礼拝堂とともに教会を閉じ、池袋聖公会、練馬聖ガブリエル教会と新しいインマヌエル新生教会に生まれ変わることとなったのです。
インマヌエル新生教会は、新教会に相応しい礼拝堂建築が完成し、2021年11月6日礼拝堂聖別式が行われました。
礼拝案内
日曜日 | 9:30~10:00 | 日曜学校(第1、第2、第4主日) |
10:30~11:40 | 聖餐式 | |
集会案内
アクセス
住所:〒176-0004 東京都練馬区小竹町1-32-6
連絡先:TEL 03-3955-0682 FAX 03-5926-6258
ホームページ:https://immanuel-s.jp/
牧師
司祭 アモス 金 大原(キム・デウォン)