オンラインフォーラム「原発はやめようよ」を開催しました

今年の「原発のない世界を求める週間(6月6日~12日)」に合わせ、前半、後半に分けてオンラインフォーラムを開催しました。参加者は各教区から2名、正義と平和委員会・委員、原発問題プロジェクト・委員、青年、管区総主事、宣教主事の総勢35名でした。

当初は一同に会しての開催を考えましたが、コロナウイルスの感染拡大を考慮しオンラインでの開催に致しました。

オンラインフォーラム「原発はやめようよ」

前半:2021年5月30日~6月1日
後半:2021年6月6日~6月7日

※詳細は「原発のない世界を求める週間」ページをご覧ください

1日目の開会礼拝では武藤謙一首座主教からメッセージを頂き、続いて会津放射能センター代表の片岡輝美さんから「考えること悩むことは、いのちに向き合うこと〜福島からのメッセージ」と題して講演を頂きました。

2日目以降は、原発問題プロジェクト委員の尾関敏明さんから、課題ごとに6つの項目に分けて発題をして頂きました。毎回、パワーポイントを駆使しての発題です。

  • 5月31日 「教会とエネルギー」 「核のゴミ」 「原発事故」
  • 6月6日 「再生可能エネルギー」
  • 6月7日 「私たちに出来ること、私たちの責任」 「私たちの教区・教会での働き」

このフォーラムでは、話し合いの時間をとても大切にしたいと考えました。参加者を6グループに分け、発題の後に毎回話し合いの時間を持ちました。グループ構成は、フォーラム後の教区や教会での活動を考え、基本的に宣教協働区ごとにしました。全期間を通しメンバーは変わりません。

期間を通して、エネルギーは私たちの信仰や教会とどのような関わりがあるのかに思いを巡らせながら、原発や核廃棄物の問題、再生可能エネルギーについて学びました。そして、原発といのち、いのちの尊厳について考え、意見を交わし、「原発といのちは共存できない」との共通認識を得たように思います。

最終日には、これまで原発を容認して来た責任ある者として、私たちは何をしなければならないのか、どんなことが出来るのかを話し合いました。パソコンの画面上での話し合いでしたが、回を重ねるごとに活発になり、また、深まっていったように思います。

閉会礼拝では、正義と平和委員会・委員長の上原榮正主教からメッセージを頂きました。

参加者から、それぞれの場での活動を進めるにあたり、或はより活発にするために、情報交換や、お互いに相談し合える場が必要との声が寄せられました。「橋渡し役」としての、原発問題プロジェクトの一つの大切な役割です。ウェブサイトなど、いろいろな媒体を使っての情報発信、情報交換の場づくりが出来るよう、考えて行きたいと思います。

フォーラムの日程や、使用したスライド、資料などは、当サイト内の「原発のない世界を求める週間」ページからご覧いただけます。

現在、公開プログラム(1日目の開会礼拝と講演会)の動画の編集作業を進めております。でき次第追加いたしますので、併せてご覧ください。また、報告書を作成する予定です。今後、報告書を通して、フォーラムのより詳しい内容と参加者の声をお届けできることと思います。

「地球環境のために祈る日」(世界環境デーの6月5日に直近の主日)から始まる一週間を「原発のない世界を求める週間」とし、“あの出来事”が語ることを聴き、学び、いのちを尊び、平和に生きる社会の実現へと歩み続け、また、宣教方針の一つである「被造物の本来の姿を守り、地球の生命を維持・再生するために努力すること」を意識化する期間とすること 

―日本聖公会 第65(定期)総会 第16号決議議案より

(文責:原発問題プロジェクト委員・池住圭 6月8日記)