原発のない世界を求める週間2024 オンライン講演会「原発政策の偽りと、能登半島地震が示したこと」開催のご案内
日本聖公会は、脱原発・反核を大切な宣教課題と位置づけ様々な取り組みを続けてきました。2020年の第65(定期)総会では、「地球環境のために祈る日(6月5日世界環境デー直近の主日)」から始まる1週間を、「原発のない世界を求める週間」とすることを決議しました。原発問題プロジェクトでは、「核といのちは共存できない」ことを胸に刻み、毎年この週間にいろいろな企画を提供しています。
6/2(日) 講演会Zoom情報
以下のURLからZoomにご参加ください。 ※申込不要
ミーティングID: 820 1414 1653
パスコード: 822900
2024年6月2日(日)〜8日(土)は日本聖公会の「原発のない世界を求める週間」
私たちは、神さまから自然を管理するよう委ねられています。宣教の5指標には「被造物の本来の姿を守り、地球の生命を維持・再生するために努力すること」とあります。また「2023宣教協議会からの呼びかけ」には、「3. 世界の声に耳を傾けよう <神が創られた自然・世界・社会>」とあります。
今年の「原発のない世界を求める週間」の企画は、6月2日(日)16時~18時に内藤新吾先生からお話を聴くオンライン講演会です。「原発政策の偽りと、能登半島地震が示したこと」と題してお話を伺い、ディスカッションの時間も持ちたいと思っています。
内藤先生のプロフィールと講演主旨は以下の通りです。是非ご参加ください。
内藤新吾先生プロフィール

1961年生まれ、日本福音ルーテル教会牧師。
初任地の名古屋にて被ばく労働者との出会い、その後、静岡県の掛川・菊川教会へ転任して「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」役員を経験、現在は千葉県の稔台教会。日本キリスト教協議会「平和・核問題委員会」長、「原子力行政を問い直す宗教者の会」事務局四人の一人。「宗教者が核燃料サイクル事業廃止を求める裁判」共同代表。
著書に『キリスト者として原発をどう考えるか』(いのちのことば社)、『原発問題の深層』(かんよう出版)、他
講演主旨「原発政策の偽りと、能登半島地震が示したこと」
2022年夏、政府は、ロシアのウクライナ侵攻で石油やガス高騰のドサクサに、原発が攻撃対象となることにはフタをして、原発政策の大転換案を出しました。その後、4ケ月足らずで政府は政策を決定、そして国会審議も経ず基本方針を2023年2月に閣議決定、また関連のGX法案を2023年5月末に衆参両院で殆ど審議もしないまま通してしまいました。原発フル回帰の政策となっていますが、政府の本命策はどこにあるのでしょうか。メディアもしっかりとはメスを入れることができないでいますが、一緒に見てくださり今後の対策を考えていただければと思います。同時期に強行された福島でのALPS処理水(処理しても汚染水)放出開始も、長年政府が断念しない核燃料サイクル事業も、よからぬ野望で繋がっている問題です。なので、宗教者たちで核燃サイクルの廃止を求めて裁判も起こしています。デタラメだらけの原発政策の根源に何があるか、基本的なことのおさらいもしておきましょう。また、世界の電力事情も知っておいてください。電気のためには原発はまったく不要です。しかも、地震大国に原発などもっての外です。能登半島地震はそのことをはっきりと示しました。改悪された政策や法も、多くの人が事実を知って声を上げていくことで必ず変えることができます。
キリスト教会は預言者として務めを果たしていきましょう。