「原発のない世界を求める国際協議会」声明について

原発問題プロジェクトは、「いっしょに歩こう!プロジェクト」(2011年〜2013年)、「原発と放射能に関する特別問題プロジェクト」(2013年〜2016年)を経て、2016年に「日本聖公会 正義と平和委員会」に属するプロジェクトとして設置されました。

2019年5月に開催した「原発のない世界を求める国際協議会」では、4日間の開催期間中、国内外から68名の参加者が集まり、原発といのちの問題に向き合いました。最終日に出された声明が『「原発のない世界を求める国際協議会」声明』です。この声明は2020年日本聖公会第65(定期)総会において賛同の決議を得ました。

原発問題プロジェクトは、現在、この声明に基づき更なる活動を展開しています。

『「原発のない世界を求める国際協議会」報告書』の中で、当時の首座主教、植松誠主教(北海道教区)は、日本聖公会の宣教理念とこの国際協議会について次のように語っています。

・・・ 私がこの14年間、首座主教として、海外の諸教会、また国内の諸教派・諸宗教と関わってきた中で、日本聖公会の宣教の根底には、いつもこれらの宣教協議会での理念が息づいていたと思います。それは、「私たちを平和の器にしてください」ということと、私たちが、「社会の中で差別されている人たち、小さく弱くされている人たち、周辺化された人たちと共に歩む」ということでした。・・・

・・・そして、また、そのような理念を生きるために、私たちは教会の礼拝、信仰生活、奉仕、学びについても様々な試みを続けてきたのだと思います。1995年日本聖公会宣教協議会以降、このような日本聖公会の宣教の理念と活動は、海外でも高く評価されてきました。日本聖公会は世界でも小さな管区ではありますが、世界の聖公会に寄与できたことは大きかったと私は信じています。協議会中、海外からの参加者との話し合いの中で、今回の(原発のない世界を求める国際)協議会は、1995年以降の日本聖公会の歩みの中で、私たちが希求してきたひとつの確固たる宣教の理念に則ったものであることを確認できたと思います。「原発のない世界を求める」ことは、これからも日本聖公会が国内で、また世界の教会に提唱していくべき大事な 宣教の課題だと思います。

『「原発のない世界を求める国際協議会」報告書』

『「原発のない世界を求める国際協議会」声明』は、あの原発事故の出来事を、忘れてはならないこととして考え続け、未来を受け継ぐ世代のために、私たちが負うミッションを呼びかけています。