昔話じゃ、ないんだよ!①「『今』起きている世界情勢の裏にある『原発』 前編」

日本では福島の事故処理、暮らしの安全問題、核のゴミの問題など解決できない問題が日本では山ほどあります。世界をみるとどうでしょう。原発は世界の権力者たちの暴走による戦争や、核の問題とも深くつながっています。

クリエイティブな才能あふれるアーティストのひでフランシスさんが、イラストを交えながら原発と核兵器の切ってもきれない関係を「腐れ縁」として、描いてくださいました。原発の現実 ー「今」起きている世界の裏側に見える原発の姿を、まずは前編から、ひでさんと一緒にのぞいてみませんか。

テキストとマンガ:ひで フランシス
その昔、新宿にあったクリエイティブエージェンシーのクリエイティブ担当取締役として、エネ庁周辺の原発広報に従事。原発の「正体」を知り、1991年に辞職。
以後、核発電(原発)と核兵器に反対の立場。現在、アーティストとして活動中。

「今」起きている世界情勢の裏にある「原発」 前編

「原発反対」?15年前の話だろ?
あるいは、
「原発反対」って、停電したら困るじゃないの!

…そんな認識が広まっている、日本社会の今日この頃ですよね

上のような「よくある誤解」を正すため、新たな連載「破滅への腐れ縁」というのを始める計画です。そこでは、核発電(原発)の仕組みや問題はもちろん、核兵器との「切っても切れない不可分性(腐れ縁)」を説明してまいります。

そのための「入り口」として、まずは「昔話じゃ、ないんだよ!」と題し、2026年現在に世界で起きている戦争などの深刻な問題の裏で、原発がどう関係しているのかを前編・後編にわけて紹介していきます。

その「切っても切れない不可分性」の、現在進行中の実例(2026年3月現在)

実例1: イスラエル+アメリカ vs イラン戦争

イランがウラニウム(ウラン)を60%まで濃縮していた、というのが少なくても「表向きの」戦争原因とされてますよね。

でも、ソモソモ、

  • ウラニウム濃縮って、どういうこと?
  • 60%って、何の比率?
  • 60%だと、何がイケナイの?
  • イランの60%ばかり報じられてるけど、アメリカは大量の核兵器保有国!アンフェアじゃないの?それに、イスラエルは?

実例2: ザポリージャ原発で、IAEAが慌てふためいている!

その「慌てふためき」の原因とは:
原発には、外部(送電グリッドなど)から電気を供給することが不可欠なのです。
そのグリッドが壊されると…原発に外部からの電気が来ない → IAEAが大騒ぎ。

でも、ソモソモ、

  • 発電所(原発)に外から電力供給って、どういうこと?
  • 外部からの電力がなくなったら、どういう危険が?

※なお、IAEA自体がザポリージャの現状を極めて危険だと公表しています。
お読みになりたい方は、次のリンク先(英語)をどうぞ:
IAEA Director General’s Introductory Statement to the Board of Governors | IAEA
(2026年3月2日付のグロッシ事務局長による声明、英語です。前置きの直後、ウクライナの原発の危機的状況を述べています。その後、福島第一からの”トリティウム水”放出についても短く触れています)

実例3: チョルノービル(チェルノブイリ)原発でも、外部電力が途絶えた

これも原発への外部電力供給が途絶えた → IAEAが大騒ぎ。
という実例ですが…。

でも、ソモソモ、

  • チョルノービル原発はもう40年も停止してるのに(1986年4月に大暴走事故)、いまさらなんで外部電力が必要なの?
  • それに、IAEAって何??

↑ こうした問題を、次々回からの「破滅への腐れ縁」で、縷々説明いたします!

※なお、チョルノービル原発で外部電力が途絶えた事件(2025年12月のことです!)について詳しく知りたい方は、BBCによる次の報道(英語)を:
Chernobyl radiation shield ‘lost safety function’ after drone strike, UN watchdog says

※先ほど紹介したIAEA事務局長の英語Statementにも、 チョルノービルの現状に関する言及があります。

次回、「昔話じゃ、ないんだよ!② 『今』起きている世界情勢の裏にある『原発』後編」では、さらにこうした問題や実例を紹介します。
そしてその次回、いよいよ「破滅への腐れ縁」連載を始める計画です。

ここで、どことなく関係しそうな聖書の言葉を引用

私は曲りなりにクリスチャンなので、毎回、その内容にどことなく関係づけられそうな聖書の言葉を引用しますね:

どう歩んでいくか抜かりなく凝視せよ、
知恵なき者のようにではなく、知恵ある者のように、
(今という)時節を買い取りつつ。
それは、(今は)邪悪な日々であるからだ。

新約聖書のエフェソ人への手紙 5章15-16節、ギリシャ語原文から私が翻訳

(文責:ひで フランシス)