雨 ど い

主教 アンデレ 大畑 喜道

 先日、朝の礼拝の時に大きな雨が降りました。屋根からの水はあふれるばかりに道路に流れていきます。桜の花が散って詰まっていたのを放置していたのが原因です。雨どいにたくさんのごみが詰まってしまって屋根から集められた水が溢れ出します。大急ぎで応急処置をしたら、つなぎ目が取れてしまってまったく大騒ぎになってしまいました。雨どいがしっかりとしていればたくさんの雨が一つのところに集まってきます。神様のお恵みはこれと似ています。みなさんの一人一人のうちに神様はいつも恵みを与えようとしています。私たちはそれを集めてしっかりとつかまなければなりません。しかし途中に何かが詰まってしまったらもうたいへんです。しかし時々、途中がつまってしまうことがあります。自分に大きな責任があるのですが、自分の思い通りに行かなかったり、困難が迫っていると、ついつい神様は私に目もくれないと嘆き、恨みが先行します。神様と私たちとの間にある雨どいをしっかりと掃除して一つところに集めるように、日々の生活の中で神様のお恵みをたくさんいただけるように注意をはらっておいていくことの大切さを感じています。どうやったら詰まっているかどうかを検証できるか、それは毎日心を神に向けていくことです。まず神様が私たちに常に恵みを与えてくださっているという信頼を保ち続けることではないかと考えています。