新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン

2023年3月3日          

主教 フランシスコ・ザビエル 髙橋 宏幸

 

新型コロナウイルス感染症対策に関し、この度政府より 3 月 13 日以降のマスク着用が個人判断に任されるとの方針が出されました。同時に、医療機関受診時、混雑時の公共交通機関利用時には感染防止のため引き続きの着用が推奨されています。
この折、既に各教会・礼拝堂に於かれましては、種々の検討、工夫、話合いを継続しておられることと思いますが、新型コロナウイルス感染症が完全に消滅したわけではないだけに引き続き周囲への配慮を含め、感染予防対策に心を注いでいただきますようお願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症以前には“当たり前”としていたことが、2020年以降“当たり前”でなくなり、この約三年間は現状が“当たり前”のようになってきました。多くの不安、不便を重ねてきました今、改めて私たちの信仰生活、礼拝生活、霊性にとって真に必要なものを顧みる時でもあります。「いのちを守り合う」ことを礎に、漠然と4年前に戻すのではなく、改めてそのことへの祈りと思いを深めたいと願います。
各教会・礼拝堂での礼拝、集会に関する備えを尊重しつつ、以下にガイドラインをお伝え申し上げます。
1 2023年3月13日以降のマスク着用について
  マスク着用に付いては、各教会で諸状況を鑑み、判断をお願い致します

2 2023年5月8日以降の対応について
政府は新型コロナウイルスの感染症に関して、5 月 8 日「2 類相当」から季節性インフルエンザ同様「5 類」に移行する方針を出しました。今後の推移に目を離せませんが、現時点では5月8日以降は聖歌歌唱、陪餐方法、また会合、会食等に付いて、各教会・礼拝堂で種々の状況を鑑み、配慮した上で検討されますようお願い致します

同時に新型コロナウイルス感染症による死亡率はワクチン接種、感染予防意識の向上等によって減少傾向にあり、肺炎を起こす確率や重症化のリスクも抑制傾向にありますが、病原性はそれほど変わっていないことや、後遺症で悩む方々は後を絶ちません。5 類に変更されても軽視することなく、これまでの制限の全面解禁ではありませんので、今後も教会委員会などで状況を顧みながら決定いただけますようにお願い致します。
ご復活への備えの時、主の更なる導きを祈り、また各地での争い、災害によって亡くなった方がたの魂の平安、そして今も不安、困難の中に在る方がたを覚え、そして、何よりもいのちが守り合えることを願い祈ります。
祈りを通じて結び合っていることを強く信じ、祈りの内に主が共に歩み続けて下さることを、ご一緒に深く心に刻みたいと思います。皆さまのご理解、ご協力を心よりお願い申し上げます