日本聖公会 聖マーガレット教会
〒167-0054 東京都 杉並区 松庵1-12-29
TEL 03-3334-2812
前週 聖書日課 今週の牧師メッセージ 大斎プログラム4 聖書輪読 次週
1主はアブラハムに言われた。
「あなたは生まれ故郷
父の家を離れて
わたしが示す地に行きなさい。
2わたしはあなたを大いなる国民にし
あなたを祝福し、あなたの名を高める
祝福の源となるように。
3あなたを祝福する人をわたしは祝福し
あなたを呪う者をわたしは呪う。
地上の氏族はすべて
あなたによって祝福に入る。」
4アブラハムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。
アブラハムは、ハランを出発したときに七十五歳であった。 5アブラハムは妻のサライ、甥のロトを連れ、蓄えた財産をすべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。
6アブラハムはその地を通り、シケムの聖所、モレの樫の木まで来た。 当時、その地方にはカナン人が住んでいた。 7主はアブラハムに現れて、言われた。
「あなたの子孫にこの土地を与える。」
アブラハムは、彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
8アブラハムは、そこからベテルの東の山へ移り、西にベテル、東にアイを望む所に天幕を張って、そこにも主のために祭壇を築き、主の御名を呼んだ。
イエスとニコデモ
1さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。
2ある夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。
神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」
3イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。
人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」 4ニコデモは言った。「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」
5イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。
6肉から生まれたものは肉である。
霊から生まれたものは霊である。
7『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。
8風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。
霊から生まれた者も皆そのとおりである。」 9するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。
10イエスは答えて言われた。「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。
11はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。
12わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。
13天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。
14そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
15それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
17神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御
子によって世が救われるためである。
新共同訳聖書
◆今週の旧約聖書はアブラハムについて語られています。アブラハムはイスラエルの父として尊敬を受けていますが、考古学的にもその存在は裏付けられています。
教会前の小花壇に今年もクリスマスローズがたくさん咲いています。クリスマスより2~3月が盛り。紫の花はレント・ローズの名がふさわしいのでは。
創世記12章から18章まではヘブライ語聖書では「レフ レハー」と名付けられています。意味は「自分に向かって行きなさい」です。自ら立て、自分で判断し、自ら決断し、深みへと進め、新しい世界に向かって行きなさい」と聞こえてきます。地縁、血縁から離れ、神の指し示す地に向かって旅する人生に向かいなさいとすすめられるのです。アブラハムは一からやり直すことを求められています。福音書のイエスはニコデモに新たに生まれなおすことを教えています。わたしたちもアブラハムと同じく「自分の深みに向かう旅」をするように求められています。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦
本日のテキスト、コリントの信徒への手紙IとII。パウロの宣教の旅の地図も添えられています。
パウロの宣教の現場で何が起きていたのか、皆でコリントの信徒への手紙Iを一節ずつ輪読して、登場する信徒の姿を読み取りました。用意した時間内では、全十六章の中第九章までしか読み終わらず、あらためてパウロの書簡の長さ・重さを実感しました。この日のために大きな活字で印刷した、コリントの信徒への手紙Iの小冊子に加えて、コリントの信徒への手紙IIもおみやげに配布されました。大斎期間中の良い学びにつながることを願っています。