大斎節第五主日 2014年4月6日(日)

 

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ヨハネによる福音書 11:17-44

 
イエスは復活(ふっかつ)と命(いのち)
 17さて、イエスが行(い)って御覧(ごらん)になると、ラザロは墓(はか)に葬(ほうむ)られて既(すで)に四日(よっか)もたっていた。 18ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。 19マルタとマリアのところには、多(おお)くのユダヤ人(じん)が、兄弟(きょうだい)ラザロのことで慰(なぐさ)めに来(き)ていた。 20マルタは、イエスが来(こ)られたと聞(き)いて、迎(むか)えに行(い)ったが、マリアは家(いえ)の中(なか)に座(すわ)っていた。 21マルタはイエスに言(い)った。「主(しゅ)よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟(きょうだい)は死(し)ななかったでしょうに。 22しかし、あなたが神(かみ)にお願(ねが)いになることは何(なん)でも神(かみ)はかなえてくださると、わたしは今(いま)でも承知(しょうち)しています。」 23イエスが、「あなたの兄弟(きょうだい)は復活(ふっかつ)する」と言(い)われると、24マルタは、「終(お)わりの日(ひ)の復活(ふっかつ)の時(とき)に復活(ふっかつ)することは存(ぞん)じております」と言(い)った。 25イエスは言(い)われた。「わたしは復活(ふっかつ)であり、命(いのち)である。わたしを信(しん)じる者(もの)は、死(し)んでも生(い)きる。 26生(い)きていてわたしを信(しん)じる者(もの)はだれも、決(けっ)して死(し)ぬことはない。このことを信(しん)じるか。」 27マルタは言(い)った。「はい、主(しゅ)よ、あなたが世(よ)に来(こ)られるはずの神(かみ)の子(こ)、メシアであるとわたしは信(しん)じております。」
イエス、涙(なみだ)を流(なが)す
 28マルタは、こう言(い)ってから、家(いえ)に帰(かえ)って姉妹(しまい)のマリアを呼(よ)び、「先生(せんせい)かいらして、あなたをお呼(よ)びです」と耳打(みみう)ちした。 29マリアはこれを聞(き)くと、すぐに立(た)ち上(あ)がり、イエスのもとに行(い)った。 30イエスはまだ村(むら)には入(はい)らず、マルタが出迎(でむか)えた場所(ばしょ)におられた。 31家(いえ)の中(なか)でマリアと一緒(いっしょ)にいて、慰(なぐさ)めていたユダヤ人(じん)たちは、彼女(かのじょ)が急(きゅう)に立(た)ち上(あ)がつて出(で)て行(い)くのを見(み)て、墓(はか)に泣(な)きに行(い)くのだろうと思(おも)い、後(あと)を追(お)った。 32マリアはイエスのおられる所(ところ)に来(き)て、イエスを見(み)るなり足(あし)もとにひれ伏(ふ)し、「主(しゅ)よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟(きょうだい)は死(し)ななかったでしょうに」と言(い)った。 33イエスは、彼女(かのじょ)が泣(な)き、一緒(いっしょ)に来(き)たユダヤ人(じん)たちも泣(な)いているのを見(み)て、心(こころ)に憤(いきどお)りを覚(おぼ)え、興奮(こうふん)して、34言(い)われた。「どこに葬(ほうむ)ったのか。」 彼(かれ)らは、「主(しゅ)よ、来(き)て、御覧(ごらん)ください」と言(い)った。 35イエスは涙(なみだ)を流(なが)された。 36ユダヤ人(じん)たちは、「御覧(ごらん)なさい、どんなにラザロを愛(あい)しておられたことか」と言(い)った。 37しかし、中(なか)には、「盲人(もうじん)の目(め)を開(あ)けたこの人(ひと)も、ラザロが死(し)なないようにはできなかったのか」と言(い)う者(もの)もいた。
イエス、ラザロを生(い)き返(かえ)らせる
 38イエスは、再(ふたた)び心(こころ)に憤(いきどお)りを覚(おぼ)えて、墓(はか)に来(こ)られた。 墓(はか)は洞穴(どうけつ)で、石(いし)でふさがれていた。 39イエスが、「その石(いし)を取(と)りのけなさい」と言(い)われると、死(し)んだラザロの姉妹(しまい)マルタが、「主(しゅ)よ、四日(よっか)もたっていますから、もうにおいます」と言(い)った。 40イエスは、「もし信(しん)じるなら、神(かみ)の栄光(えいこう)が見(み)られると、言(い)っておいたではないか」と言(い)われた。 41人々(ひとびと)が石(いし)を取(と)りのけると、イエスは天(てん)を仰(あお)いで言(い)われた。「父(ちち)よ、わたしの願(ねが)いを聞(き)き入れてくださって感謝(かんしゃ)します。 42わたしの願(ねが)いをいつも聞(き)いてくださることを、わたしは知(し)っています。しかし、わたしがこう言(い)うのは、周(まわ)りにいる群衆(ぐんしゅう)のためです。あなたがわたしをお遣(つか)わしになったことを、彼(かれ)らに信(しん)じさせるためです。」 43こう言(い)ってから、「ラザロ、出(で)て来(き)なさい」と大声(おおごえ)で叫(さけ)ばれた。 44すると、死(し)んでいた人(ひと)が、手(て)と足(あし)を布(ぬの)で巻(ま)かれたまま出(で)て来(き)た。 顔(かお)は覆(おお)いで包(つつ)まれていた。イエスは人々(ひとびと)に、「ほどいてやって、行(い)かせなさい」と言(い)われた。

新共同訳聖書

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牧師コーナー/今週のメッセージ

 

Tulip
チューリップ

◆今週の福音は「ラザロの復活」と言われています。ヨハネ福音書の最後の奇跡が「ラザロの復活」ですが、死の現実の只中に置かれた家族はどうすることもできないのです。今日の奇跡はヨハネがキリスト教共同体を励ますために用いられたのですが、人間の常識をはるかに超えた神様の神秘な力を信じるが、否かがせまってくるようです。苦しみや悲しみ、抱えきれない苦悩のさなかにもイエスに目を向け、十字架に付けられ復活するイエスを信じる信仰へと召されている者に希望の道が開かれいるのだと信じたいものです。

◆ 今年の聖マーガレット教会の大斎テーマは「宣教の原点に立とう」です。来週の大斎プログラムは午後1時15分から十字架の道行を行います。イースターに向けての最後のプログラムとなります。ご参加ください。4月12日まで、毎週土曜日に「十字架の道行」が行われています。是非ご参加ください。

牧師 司祭 バルナバ 前田(まえだ) 良彦(よしひこ)
 

 
大斎プログラム5 「フィリピンの台風災害の現場から」

お話:吉村誠司さん(NGOヒューマンンシールド神戸代表)

 

Seiji Yoshimura
吉村誠司さん

◆本日の大斎プログラムはNGOヒューマンンシールド神戸代表として、災害支援活動を続けておられる吉村誠司さん。
東日本大震災後の石巻での活動
はじめに、大震災直後から石巻で続けていらっしゃる支援活動のお話がありました。牡鹿半島で津波に耐えて残った古民家を、地域の集会所として修復して残そうとしている活動や、黒姫のスキー場に子どもたちを招く活動の最近の出来事なども紹介してくれました。

台風30号フィリピン緊急支援報告

吉村さんは、1984年に台風被害を受けたフィリピンのパナイ島を翌85年に訪問し、支援活動にあたった経験をお持ちです。当時まだ大学生でしたが、ワークキャンプを企画し、教会修復や井戸掘り、集会場建築、民芸品の販売などさまざまな支援活動を展開されてきました。
◆その時の、ご経験や人脈が今回の台風30号被災地支援において、大変役立っているようです。信頼できる、現地の支援カウンターパートを得て、被災直後の11月19日にフィリピンを訪ね、早期に現地入りし、ニーズ調査に基づいた有効な支援活動にいち早く着手されました。
◆その後12月に第2陣、1月に第3陣、4月9日から第4陣と、継続的に被災地を訪問して支援活動を行われています。 特に、セブ島北部から、台風被災で孤立したバンダヤン島に入り、フィリピン聖公会と連携して、食料等の配布や医療活動支援、住宅再建などに続けていらっしゃいます。 初期から、必要な物資や大工さん、ボランティアを集めて、竹小屋やシート張り、家屋の応急処理、橋の再建等々、被災者の生活の確保・復旧を迅速に進めていて、効果的な支援と、その行動力に驚かされます。
◆吉村さんは、常に情報交換に務め、事前にニーズ調査して、必要な物資を調達して被災地に入る綿密な活動をされていらっしゃいます。 せっかく支援金や物資が贈られても、有効に使われないことが多い。自分は心がつながる支援をしたいと語られます。
◆そのような支援活動の具体例の一つとして、船を失った被災地の漁師さんたちにバンカー漁船を作って寄贈する活動を紹介してくれました。 この活動には、原発被害で船を出せない福島の方たちからも、自分たちの思いも乗せて漁をして欲しいと、(きっと、ご自分たちの暮らしも大変な中で、) 義援金が寄せられているとのことです。

◆この日は、お父さまの吉村庄司 司祭も参加してくださいました。80歳を超えていらっしゃいますが、大変お元気で、ご自身がカパティランの代表の一人として誠司さんの第3陣に加わり、被災地を訪問されていらっしゃいます。吉村司祭からも支援活動の様子や誠司さんの学生時代の話などを話していただきました。
◆「今回の台風の異常な大きさ、頻発する自然災害に、温暖化も関係しているとすれば この台風30号の被災は、私たちに無関係なことではありません。 430万人もの方が被災され、地域も大変広域です。長期的な支援にご協力ください。」と吉村さんは話を結ばれました。

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