降誕日メッセージ

主教 アンデレ 大畑 喜道

 主イエス・キリスト誕生をお祝い申し上げます。
  世界中で救い主イエス・キリストの誕生を祝っています。普段キリスト教会とは無縁の人々も、この季節には、主イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの行事に参加してくださいます。世俗化された現代社会はクリスマスが恋人の日のように駆り立てます。そして孤独でいると取り残された疎外感を味会わされてしまうそんな日にもされてしまっています。今年も多くの兄弟姉妹と一緒にイエス・キリストの誕生の意味を黙想し、誕生を祝って賛美の歌声を響かせることができますように。
  神は人間を素晴らしい存在として創造されましたが、人間は神の掟に対して非常に軽率な行動をとってしまいます。この自分勝手で自分があたかも世界の中心であるかのような軽率さがこの世界を混乱させます。神は人々が平和に暮らすことができるような行動をとるべく生きていくように、繰り返し、原初に戻ろうと軌道修正をはかります。神が人間を創造された時、目を細めて見つめていました。自由と信頼の上に成り立っていたからです。規則で縛り付けるのではなく自由を与えました。どんなに可愛い物でもぎゅっとしていたら、息苦しくて息苦しくて死んでしまいます。神は大きな掌にそっと卵をのせているような方です。自由と信頼をこの掌の上に存在するものすべてが共有し、連帯していくことが求められています。その信頼に応えられるような人生を送ることがクリスマスを祝うものの責任ではないでしょうか。

2013年12月20日