主教 アンデレ 大畑 喜道
先月、主教座聖堂の主催で教役者の黙想会がナザレ修道院行われました。聖職按手前にリトリートをすることはありましたが、2泊3日の間、沈黙のうちに神と対話したのは、久しぶりでした。携帯電話もパソコンも持ち込みは禁止、朝の祈りの時から黙想三昧は、大変に素晴らしい霊的な養いになりました。神との対話を楽しむことよりも何かをしなければ、これをしなければと最初のうちは雑念にとらわれていますが、何もしないで、神との対話に身を委ねていくと、いろいろなものから自由になり、心も体もすっきりします。そして聖書の御言葉が心に響いてきます。日ごろ、何かをすることで安心する自分が神によって解放される恵みの時。これは信仰者にとって本当に大切なことです。しかし少しばかり時間と訓練も必要です。 大斎節が始まりました。様々な教会グループでも黙想会が開催されていますが、教区の皆さんが少しでも良い、神様との恵みの時を過ごすことができますように。ナザレ修道院では個人的な黙想のために宿泊をすることも可能です。ぜひ一度お訪ねになりませんか。聖公会の大切にしてきた霊的なものに出合うことができると思います。