2020年4月7日
主教 フランシスコ・ザビエル 髙橋 宏幸
これまでの「教書」でも触れてまいりましたが、この度は会合を極力自粛することを強 く要請致します。なお、どうしても開催が必要な場合には、改めてその緊急性を熟慮さ れた上で「三密の厳守」はもちろんですが、極力「インターネット等の利用による開催」 「メールによる稟議」「SNS の活用」等を以てなされるよう指示を致します。なお、その際に必要な費用が生じる場合は、このような緊急時に付き補助を積極的に考えたいと思いますので、教区宛ご遠慮なくご相談ください。
未だ先が見えず、一層の深刻さが増している中、今のところ私たちは慣れ親しんできた 形での公祷を捧げることはできません。しかし、このような緊急時、非常時であるから こそ、また信仰が問われている時であるからこそ、私たちは信仰と祈りによって互いに 結ばれていることを実感し、その確信を心に深く刻みたいと思います。
感染症に罹った方がたの一日も早い回復と医療従事者のお働き、生活上の不安、困難を 余儀なくされている方がたへの支え、ご逝去された方々の魂の平安と悲しみの内にある 方がたへの慰め、この危機の収束を切にお祈り致します。また、その他すべての人々のため、殊にご高齢の方がた、教会学校・日曜学校に来られない子どもたち、孤独や孤立を余儀なくされている方がたの不安が和らげられ、一人一人の命が守られますように、そして、日ごろ教区、教会・礼拝堂での種々の奉仕に携わっておられる方がたのためにもお祈り致します。
引き続き、不要な外出を避けること、手洗等の感染防止策を引き続き継続されることを 切にお願い致します。
「復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのた めに執り成してくださるのです」 (ローマの信徒への手紙 8:34)
イエス様が十字架の上で息を引き取られた時、弟子たちやマグダラのマリアはじめ婦人 たちは計り知れない喪失感、深い悲しみ、心を引き裂かれるような思い、深い後悔 の念、一人真っ暗闇に放り出されたような恐れに襲われ、苛まれました。しかし、それらすべてはイエス様の甦りによって打ち崩されました。その甦りの力と 恵みを信じ、それに与るようにと、イエス様は、今、この時に、この場で、私たちが甦りの力に与ることを望み、待ち続けておられます。 世に来られ、甦られたキリストを賛美致します。